正直者の憂鬱・ト | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「…恥ずかしいから

 根掘り葉掘りはやめてよ」

 

 

僕の

正確な情報欲した

質問に

 

彼が恥じ入る様子で

声を潜めた

 

から

 

成る程

 

発言のセンシィティブ加減に

気付いてない程

鈍感ではない様で

 

え…待って

 

じゃぁなに

僕に話したって事は

 

つまり

その他大勢のくくりではない

 

自分の弱点

話しても大丈夫ってくらいには

信用されてる

対象って事か?

 

少しだけ

何かを期待する気持ち

高まる

 

…あ…けど

そういう話題に持ってく

僕から始めたんだっけ

 

 

言わされた状態の彼に

今更ではあるけど

 

「…なんか

 言わせた感じになってるの

 ごめんね

 

 けど

 話してくれたの ありがとう」

 

はぐらかす事

出来ただろうに

 

まぁ

僕の方は

彼の誤解

 

解きたかったから

始めたのだが

 

 

「…もう少し続けてもいい?」

 

こんな機会

 

そう何度も作れないだろう

から

改めて

 

他言しない事

伝えた上で

 

もう少し

掘り下げたい

 

彼の状態

 

って事で

 

「そういう意味で

 付き合ったことないって事?」

 

興味本位で

口にしてはいけない

直球を

またしても

口にした後で

 

彼の表情から

 

あ…踏み込み過ぎた

続けて

 

「…今のご時世

 別に

 珍しくないし

 

 いや

 聞きたいのはそこじゃなくて」

 

 

どう言葉を変えてみても

彼には

語りたくない話題を

ぶっこんで

突っ込んでくる嫌な奴って

印象

ついただろう…

 

てのは

仕方ないとして

 

それで終わらせて

なるものかと

 

只の雑談って事になる方向に

進めなくては…

 

と むにゃむにゃ言ってたら

 

「…そういうのさぁ

 みんな聞いてくるの

 それって そんなに重要?」

 

まぁ…ね

 

色恋なんて

出会って落ちるもので

 

その経験がないって事は

そもそも相手に

血の気が反応しないって訳で

 

だから

 

 

「…君の恋愛の

 対象になる条件がさ

 特殊なのかな?…って

 個人的な癖が強いのか?

 …って考えるとさ

 それは単純に

 どんな対象に興めるんだろう

 って

 興味を引くところではあるね」

 

 

今の

彼の言葉で

 

僕以外にも

彼の秘密

 

知ってる奴がいることは

ちょっと

萎え要因にはなった

けど

 

「…で?

 そういう質問に

 これまでなんて答えたの?」

 

雑談で

どうのこうの

ややこしい話を

避けたつもりが

 

深追いしないって

思ってたの

思っただけで

好奇心

抑えられないのか

僕は

 

この会話の

正しい終わらせ方

導き出さないと

 

彼とのこういう会話

以前に

相手して貰える

機会が

もうなくなるかもしれない

って危機を前に

 

頭の半分

フル稼働で

 

導き出した策として

 

 

「…フェアに行こう

 僕の経験の話をしようか?」

 

彼だけに語らせた格好

フェアじゃないって

 

自分から言いだして

ふと

 

掘り下げる気満々な話題

このまま外で続けるの

どうだろう…と

 

思いながらも

 

周囲に人の気配ないから

 

「…僕の初恋は小学生の頃で…」

 

聞かれてもいない

経歴を

口にした

 

 

  つづく