正直者の憂鬱・ヒ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

人を見る目

 

…ってのには

多少 自信があって

 

とか言いつつ

要は

 

自分にとって

良いか悪いかの判断なので

 

好きか嫌いか

って事になるのだけれど

 

 

なんとなく

学生の頃

つるんだ連中がみんな

進学希望だったから

 

流れで

進学したものの

 

高校受験の所から

準備してた連中と違って

 

中学から私学の僕が

努力した人たちと

同じラインに

立つことはなく

 

…けど

それなりに

イベント的な

テストや勉強頑張って

 

にわかで

受験した

行ってみたい大学

見事 失敗して

 

通ってた私学の

延長にある

受け皿校で

キャンパスライフ

っての

有意義にしようと

 

顔見知り程度だった

成績優秀専用クラスの

女生徒

エム

 

同じ受け皿校に行く事

決まった頃

担任に

もっといい学校行けるのに

とか

嘆かれてたの

印象深いけど

 

こいつ

結構美人なのに

ちょっと

発言に癖があって

 

悪い子じゃないんだけど

って系で

 

周囲から係わるのを控えられ

単独行動多かったから

 

最初の講義から

顔見知りのよしみで

付きまわった結果

 

勉強の仕方

初めて学べて

 

効率…ってのに

開眼した頃

 

 

同じ私学からの

流れ組である

気さくな先輩に

 

誘われた同好会なる集まりで

 

僕は

恋に落ちた

 

 

一目ぼれって

結構 ちょくちょく

あるタイプなので

 

珍しくはない

けど

いや 

今回は

おかしな現象で

 

だって

どうみても相手は

男の子だし

 

可愛い系の顔

コンプレックスなのか

似合わないけど

髭面で

 

…似合わないってのは

要は

めいいっぱい放置して

それかよ…って程度の

生え方な為

 

無精ひげ感しかない

残念な様相だから

 

「…おまえ 剃れよ」

 

会う度に

先輩が挨拶のように

言うのだろう

 

彼からすれば

面倒なちょっかいに

今日もかよ

って

うざったそうに

口の片側だけ

にゅっと上げて

 

ヴィランな表情

 

その

顔の造形とは

不釣り合いな

所作からして

 

…なんだろう

好みかって言えば

そもそも男を

そういう目で見たことないし

 

…なんだろう

一度見ちゃうと

目が離せない感じ

 

これ

女性にやると

捕まっちゃうんじゃって

不安になる行為

なんだけど

 

彼への視線

外すのに

数回の瞬き後には

彼の方へ

視線

戻って行っちゃう

ての

無意識に繰り返して

 

彼と目があった時

つい

へれっと

笑えば

 

 

「…おまえ

 綺麗な彼女いる奴じゃん」

 

あぁ…ね…

 

初めましての

男には

 

大抵言われる

俺の認知度

 

エムの隣に居る

冴えない男

 

なんでこいつ?って

思われてるだろうことは

承知したうえで

 

エムの彼氏と認識されてる

誤解

もう面倒だから

そのままでいい

エムに言われて

否定するのを

止めていた

 

けど

 

 

「あ…あれは友達」

 

今回ばかりは

結構

強めに

否定した

久しぶりの

意思表現に

 

僕自身

すっきりしたから

驚いた

 

 

  つづく