今の世のトウリの実・け | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「抗生物質飲んだからって

 休みもせず

 今まで通りなのって…大丈夫?」

 

日常の不養生

早速

小言で頂きつつ

 

ぐうの音も出ない友人の言葉に

ちょっとだけ

唇とがらせ

 

ホント そうだよなぁ

思いつつ

その真逆の態度で

反応してみる

 

 

人の体は

その

皮膚表面を

常在菌でプロテクト

しておきながら

 

耐性無い菌に

容易くやられる訳

 

それもこれも

 

眠れない夜が

続いた事で

 

体力の回復出来ず

疲労からの

免疫低下が

 

身体の防衛力

脆弱と化して現状な訳で

 

「白血球が戦ってんだ

 体 熱っぽかったり

 怠かったりしないか?」

 

眠れない原因が

分かった風な口調のまま

 

許可なく人の額に

触れてくる

 

 

片手で払って

 

「…このご時世

 手の平で熱が分かるかよ」

 

人の目があるのに

こいつは

まるで目の前の僕しか

目に入っていないんじゃって

くらい

 

お母さんかよ

…ってリアクション

さっきから

 

心配を

誤魔化さないから

 

…くっそ 面倒くさい…

 

とか

思いつつ

 

無下には出来ず

小言を聞き流しながら

 

1000mlの

ちょっと大きな

ペットボトルの水

 

コップを使わず

直接

ゴクゴク

あおり飲むの

 

じっと見てる目

うるさいと

 

睨み返せば

 

 

「水…もう残り少ないね

 新しいの買ってきとこうか?」

 

どうでも

お世話がしたいって

風に

 

聞いてくるの

…いやマジ

いちいち何なの?って

 

気の利く奴なら

そこは

確認とか野暮な事なく

黙って買ってくるもんだろうが

…等と

 

人の親切に

ぴりぴりと

イライラが始まって…

要するに

頭に血がのぼってるの

 

いつもと違うの

これって

やっぱ

薬のせいだろうか?

…と

 

傍目には

なんとなく

ぼー…っとしてるだけに

見えてるだろう

モヤモヤする感情

抑えるのに精いっぱいで

社交性に回せる余裕なく

 

成る程

体の不調に

感情が引っ張られてるって事ね

まだ

俯瞰して気付く程度に

思考はイカレてはいない様で

 

…とか

判断しつつも

 

 

「…負けてるねぇ…

 そんなに弱かったっけ?」

 

対戦相手

って事になるからか

 

お母さんかよって

気遣いの友人と

違って

突っかかってくる

友人の友人…

 

雀卓囲む一人が

トイレに行ったから

小休止になった

その合間に

 

処方薬飲んだことで

始まった

 

それ何の薬?

からの

体調不良の話

 

症状とかを

詳しく話す気はないが

 

病院に行ったの?

聞かれたから

かいつまんで

説明した

その結果…が

現在の雑談で

 

結局

この面子が揃えば

雀卓を囲むのが

通例で

挨拶並みに

ワンパターンな訳だが

 

今回は

刺激をつけたそうと

 

負けた奴は

まだ

誰にも言ってない

秘密を告白…って

ペナルティーが用意された為

 

気は抜けないんだが

 

気の抜けた炭酸のように

 

泡沫の泡が

上へ上へと浮上する様な

感情の揺らぎが

起こっているのは

 

薬の作用か

熱のせいか

 

細菌とのバトが原因か

怠さからの

細かい思考は

放棄にあって

 

じゃぁ

このゲームから抜けてもいいか?

とか

 

頭数である以上

言い出せず

逃げ腰に見られたくないから

言う気もないまま

 

発熱から

ぼんやりし始める感覚

 

…やばいかも…

とか

思い始めたところに

 

トイレから

面子が戻り

 

ゲーム再開…と

思いきや

 

 

「よしじゃぁ…今日はお開きだなぁ」

 

こちとら

薬まで飲んで

スタンバってたのに

 

「お前一人暮らしだろ?

 看病してやるからうちに来い」

 

…って

なんか…

 

「それって…

 お持ち帰りなんじゃね?」

 

って

友人の友人が

友人の親切

 

下心って特定した言い方

 

親しき中にも礼儀ありっての

知らんのか

失礼な奴め

 

 

文句言ってやれ

って

焚きつけようと

友人に目を向ければ

 

すっと逸らされた

視線

 

…え……

 

嘘も方便を

 

学べよ馬鹿者

 

 

 

 

……………………