2024年3月16~17日。
国際人権NGOである公益社団法人アムネスティインターナショナル日本の総会に出席しました。
アムネスティインターナショナル日本については一昨年から年末のライティングマラソンの事を書いています。
そのアムネスティ・インターナショナル日本の最高意思決定機関が「総会」です。
年1回、3月中旬に土曜・日曜の二日間開かれます。
会員が直接総会に参加して一年間の活動方針・予算・活動報告・決算など重要事項について討議を経て決議します。
その総会から選ばれて総会で決まった事項に則ってさらに詳しい方針を合議制で決定するのが理事会です。
企業で言う取締役会です。
その理事会で決まった方針を執行するのが事務局。
なお、私の所属する活動グループ、活動チームは手紙書きなどの活動を理事会の方針に沿って自主的に行っています。
この辺り上手く説明しにくいですが、アムネスティは会員一人一人の意志を出来るだけ尊重する組織であるゆえであることはご理解ください。
アムネスティ・インターナショナル日本は会員による民主的な運営が国際的な基準で定められています。
だから総会で様々な意見が出ます。
時間が予定をオーバーしたりすることはしょっちゅうあります。
総会で表決にかける決議の修正もしょっちゅう行われますし、総会の場で新たな決議が出るのも当たり前。
本当に民主的な総会です。
わざわざこんなことを言うのは前の職場で加入していた「ある労働組合」の大会が変な運営をされていた経験があるからです。
この労働組合、ある党の国会議員さんが大会の来賓として来る。
一応民主的…なはずですが、組合本部の出す運動方針に対して誰も質問しない。
本当なんだから仕方ない。
支部の活動報告を延々と聞かされる。
そして最後はほぼ満場一致で決議。
…どこが民主的?
それに比べたらアムネスティ・インターナショナル日本の総会ははるかに民主的です。
質問は総会に出席する人であれば誰でも出来ますし、理事会あるいは決議発案者はきちんと回答します。
表決は割れて多数決で決まりますが、ある労働組合のような満場一致と言うのは少ない。
そりゃ人間のやる事ですから色々問題はありますが、今まで「ある労働組合」のようなことあまりにも酷い事はありませんでした。
御茶ノ水や神保町の辺りで総会は行われます。
今年はなかなか面白い場所でした
旧万世橋駅やニコライ堂が近くにあります。
湯島聖堂も近くでした。。
旧万世橋駅。
かつて甲武鉄道のターミナルになる計画もありました。
第二次世界大戦中に休止。
大宮に移転するまで交通博物館もありました。
だからすぐ近くの秋葉原に鉄道模型店が集中立地しています。
日本正教会の総主教座のあるニコライ堂。
ステンドグラスにマリア様。
ついでに言えば私の出身大学もこの近くの駿河台にありました。
だから箱根駅伝などでOBが集まった時は駿河台時代を懐かしむ会、になってしまいます(^^;
私は「げんしけん」の春日部咲ちゃんの言うように「山ん中だよ、山の中!」しか知らん(^^;
一日目は午後1時から始めて6時ぐらいまで。
二日目は午前10時から始めて16時まで開かれます。
ただし今年は長引いて16時半ぐらいに終わり。
総会では討議・採決・選挙だけではなく、アムネスティ・インターナショナル日本の活動単位である地域グループ、活動チームごとの活動の紹介もあります。
一日目の終盤には特定のテーマに絞って討議する分科会も開かれます。
そして分科会の後には会場の近くで懇親会がありました。
この辺りは世間様とそんなに変わりません。
この懇親会は総会と言う公式の場では話しにくい事も率直に話せるのが良い。
理事・事務局職員などの立場、性別、年齢の差を超えて率直に話せます。
今回の懇親会では一人の職員の方とかなり話せました。
新しく会員になった大学生(旧帝国大学!)の話も聞くことが出来ました。
決議の内容、何が話し合われたかは申し訳ありませんが、ここでは書かない事にします。
今年も例年通り何とか終わる事が出来ました。
今回の総会では神奈川県内のあるグループがこの人の事を取り上げた活動をしたことを紹介。
今年のノーベル平和賞はイランの人権活動家ナルゲス・モハンマディさんです。
ナルゲス・モハンマディさんです。
残念ながらナルゲスさんは相変わらず拘束されています。
彼女にいつ自由は訪れるのだろうか。
肝心の私はと言えば、例年通り、総会では発言しませんでした。
ただ、分科会では珍しく自分の意見を言えました。
そして懇親会でも楽しく他の会員や事務局員と話が出来ました。
本当は討議にももっと参加出来れば良いのですが、残念ながらまだ知力がない。
まだまだ修行が足りません。