2023年12月13日 水曜日
一昨日ノーベル平和賞の授賞式がノルウェーのオスロでありました。
今年のノーベル平和賞受賞者、イランの人権活動家ナルゲス・モハンマディさんは残念ながら現在収監されているため双子の子どもが代理で受賞。
お二人ともイランを出国して亡命の身です。
ナルゲスさんについては以前このブログに書きました。。
今年のノーベル平和賞はイランの人権活動家ナルゲス・モハンマディさんです。
ノーベル平和賞では似たような似ような例があります。
1991年ミャンマーの民主化運動指導者アウンサンスーチーさんが授賞式に出席できず、やむを得ず英国在住のご家族が代理で受賞。
アウンサンスーチーさん自身は2012年にようやく授賞式で受賞スピーチをすることが出来ました。
なお、彼女はその後ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの迫害に関わったとの理由で一時ノーベル賞取り消しが検討されましたが、取り消しはないまま再びミャンマー軍のクーデターにより拘束され再び獄中にあります。
ナルゲスさんは言わば第二のアウンサンスーチーさんと言えましょう。
ナルゲスさんの授賞式についてはCNNの公式でさらに詳しく報じています。
ノーベル平和賞授賞式、イラン活動家の受賞スピーチを家族が代読
「 スピーチの最後には、イランの地に自由と正義の光が降り注ぐことを確信していると強調した。出席者からは総立ちの拍手と「女性、生命、自由」のかけ声が沸き起こった。 」(上記の記事より引用)
本当にイランの地に自由と正義の光が降り注いでほしいものです。
イランはかつてアカイメネス朝の時にバビロン捕囚により故郷を追われていたユダヤ人たちの故郷への帰還を認めた事もあります。
旧約聖書「エズラ記」「ネヘミヤ記」に記されています。
多くの王朝が繁栄、滅亡を繰り返しながらも高い文化水準を維持し続けてきた中東の歴史ある大国です。
しかし2003年にノーベル平和賞を受賞したシリン・エバティさんを始め、多くの人々の自由そして人権を認めようとしていない。
歴史ある高い文明を持った国とは思えない振る舞いです。
イラン政府がナルゲスさんを始めとする多数の囚われ人を解放し、イラン国民の自由と人権を認める事を強く願います。