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■ NOTES ■
今シーズンの初登板、そして
もちろん初の先発登板となった西口さんですが
もちろん勝負球としてはその数種類の速球系に加え
西口さんの代名詞と言っていい
120km/h台後半を計測してくる縦に鋭く変化するスライダー、
そしてそのスライダーと同じくらいの球速を計測するスプリッターという
3つの球種であり、要所要所ではその3種の勝負球を
自由自在に大胆にゾーンへと投じ続けていくものの
加えて遅いスライダー系－それもひとつは120km/h台前半を記録するもの、
そしてもう1つは110km/h台後半を記録してくるカーヴに近いものの2種類－と
110km/h台中盤を計測してくるチェンジアップ、そして
120km/h台前半～中盤の球速表示に留まる遅いスプリッターなど
もはや一体何種類あるかさえわからない
その速球をはじめとした3種の勝負球とは抜群に球速差のある
抜いた緩い球種をも非常に効果的に、そして大胆にゾーンに駆使していき
結果大ヴェテランらしい、
相手打者たちを困惑させつつ
そのタイミングを微妙にずらしていきながら
7個とある程度数多くのフライアウトを奪うなど
打ち損じを数多く誘発させていく
技巧派フライアウト・ピッチャーの神髄ともいえる投球を
魅せ続けてくれました。
こういった大ヴェテランらしい
技巧派フライアウト投手の投球の特徴と言えば
2011年シーズンに西口さんの登板後のレヴューで詳しく見たとおり
あまりそのストライク率やストライクの先行程度、そして
速球以外の球種について低めに集めたかなどの
本格派投手たちに関しては非常に重要となってくる指標が
あまり重要とまでは言えず
もちろん四死球で数多く余計な出塁を奪われることだけは
こういった技巧派フライアウト投手であっても
まったく同じように、極力避けていくべきものであり
その観点からいえば今日の3四球は反省点として今後に残ったと評価できますがが
要するにそれさえ防いでいきさえすれば
あとはこれまでの長年の経験で培ってきた、
既に何種類存在するかわからない、
微妙に軌道の異なる豊富な球種レパートリーや
そして、同じようにどれだけその引き出しの中に
ストックしているか分からないほどに豊富な
打者のタイミングを微妙にずらす投球術等を
惜しみなく披露しつつ
“結果として”最少失点にまとめつつ
アウトを1つひとつ積み重ねていき
なんとかいけるところまで、できるだけ長いイニングを
消化していってくれればそのプロセスは問わず
私たち観客はただ、その誰にも真似することのできない
西口さん独自のものとして洗練された投球の素晴らしさを
堪能しそして魅了されていくだけです。
もちろん、今日も西口さんはその速球が
最高140km/h、平均135km/hを計測するなど
数多く130km/h台中盤～後半を記録してきましたし
序盤にあれだけ速球以外の球種が
どうしようもなく上ずったのにもかかわらず
速球以外の球種について、ゾーンの低め以低にその半数以上を集め
なんとか合格点以上の成績へとまとめてくることに成功しましたから
その自慢の3種の勝負球を投球の大きな軸にしつつ更に頻度高く駆使し
その他の緩い球種レパートリーを脇役として彩り豊かに添え
ストライク先行の投球の中で数多く三振やグラウンドアウトを奪っていく
本格派投手の投球を魅せてくれることももちろん大いに期待できると評価できますが
但し大ヴェテランだけにやはり、その本格派投手の投球を
“継続して”魅せ続けていくということは昨シーズンそして一昨年のシーズンを観てもやはり難しいと言え
やはり基本的には緩急差のある豊富な球種レパートリーを、
そして豊富な投球術を駆使した技巧派投手の投球を魅せていきつつ
勝負どころではその本格派投手の片鱗をじゅうぶんに魅せていくゲームを重ねていきつつ
時折、体調が抜群のゲームまたはここぞの重要と目されるゲームなどにおいて
1ゲームを通じて継続して往年の、素晴らしい本格派投手の投球をも魅せてくれればうれしいです。
今後もその変幻自在の、世界に1つしか存在しない
"one & only"な素晴らしい投球をできるだけ長く、
私たちに魅せ続けてくれることを心より願っております。
