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■ NOTES ■
今日の野上さんは
前回登板8/2 ホークス戦においてその2回に、
速球を軸に大胆にゾーンを攻めていくことに失敗し
結果数多くボール球先行の打者有利なカウントに持ち込まれ
連打を浴びて大量5失点を喫してしまったことに対する反省を活かし
ラインアップの3~6番にずらっと並んだ
バファローズの誇る中長距離砲たちに対しても
初球ストライクを全体の半数以上の勝負で奪いつつ
初球から2球続けてボール球を記録した勝負も2度に留め
結果からみても3ボール以降の勝負をのべ3度のみ、そして
四球1個で四死球によって奪われた余計な出塁もその1個のみに抑えましたから
ストライク率こそ61.8%に留まるものの
2ボール以降を記録したある程度緊迫の勝負が
計10度とある程度数多く散見されていったことが
その大きな原因として指摘できるため
多少ボール球を利用して球数をかけての
相手打者たちをじっくりと料理していく勝負を増やしてはいったものの
全体としては問題なく、大胆に
ゾーンを攻め続けていくことに成功したと高く評価できます。
一方で今日も4回の先頭打者、糸井選手に対して
投じた初球のスプリッターが高めに上ずり
ちょうど打ち頃の半速球となってしまったところを
見逃されることなくみごとに本塁打とされ
被本塁打数(13本)がさらにかさみ
被本塁打率(2.8%)もそろそろ3%に到達するところまできましたが
もちろん、言うまでもなくその被本塁打率をはじめとした
被長打率(.389)そして被IsoP(.158)の高さは
今後野上さんが継続してじっくりと取り組んでいくべき課題ではあるものの
岸さんの投球についてのレヴューでも常に述べている通り
まずは四死球によって余計な出塁を奪われて
走者を塁上に賑わせてから一発長打や本塁打を浴びて
一気に大量失点を喫して早期降板、ということでさえなければ
今日のようにソロ本塁打で済んでいるうちは
あまりその“失敗”を反省しすぎ意識しすぎて自分を卑下するのではなく
常に堂々と、極端に言うならば“だからどうした”位のふてぶてしさを持って
自分の培ってきたその投球レパートリーに対し適度な自信を維持し続け
変わらずに大胆に、ゾーンを攻め続けていく中で
更に効果的なゾーンの攻め方について試行錯誤し模索し、
どんどんと洗練していってほしいと願います。
また今日は、その速球が最高144km/h、そして
平均でも139.3km/hと数多く140km/h近辺を記録、
ここ数ゲームで再びその球速を中心とした精度を
上昇させてくることに成功してきており
ようやく右打者の内角に対し、特にその低めに
速球を、そしてスプリッターを投じていきながら
効果的な攻め方が見えてきたり
また今日はその速球と約30km/h程の球速差と
いつもよりは多少球速を上昇させつつではありますが
逆に数多く空振りやファウルを奪ったりと
そのカーヴがようやく、速球をその軸にして
緩急差を利用していく中で勝負球として数多く駆使できる水準まで
その効果を魅せる兆しを見せ始めたりと
その課題の解決に向けて、持てる球種レパートリーを最大限活かすための
新たな利用方法を工夫していく様々な苦心そして工夫の跡が
あちらこちらに散見され垣間見えていたことも確かであり
そうやって今後も焦らずに一歩一歩確実に、じっくりと
数多くの失敗と成功とを積み重ねていき自らの糧としていきながら
その進化を魅せ続けていってくれれば
近い将来、思いもかけずあっけないほど簡単に
その課題をクリアしまたクリアし続けることも可能になるものですから
今はとにかく、まずはここまで長い間をかけて培ってきた
その投球レパートリーを信じ続けて大胆にゾーンを攻め続け
“いつも通り”最少失点にまとめ続けていきながら
交代の指示が出るまでできるだけ長いイニングを消化し続けていく、
“味方攻撃陣に、そして味方救援陣に、
そのゲームの勝利を掴む機会を与えもたらす”という
その最大そして最優先のしごとをこなし続けていってほしいと
心より願います。