August 2, 2013 Lions at Hawks - Game 91 | Peanuts & Crackerjack

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■ NOTES ■

今日の野上さんは2回に5点、そして5回に2点
計7得点を奪われ、5回1アウトも取れずにマウンドを降りることとなりました。

ただし、その2回の5失点とそして5回の2失点とは
まったく別物と言ってよい失点であったと言ってよく

結論から言うならば、

● 5回の2失点は野上さんがこれまでもそして今後も引き続き
  じっくりと腰を落ち着けて取り組み克服していくべき課題が現れたもの、

 逆に2回の5失点その課題に悩み引きずられて
  自らの投球に適切な自信を失って大胆にゾーンを攻めていくことに失敗

  “逃げ”の慎重さや力みでで大量失点を喫した
  先発投手としていや投手として最優先に避けるべき投球であった

こう大きく分類できます。


2回。

1、内川選手にその速球をみごとに捉えられ、あと一歩で本塁打という
  非常に鋭く飛距離の長い二塁打を浴びると

どうしてもこれまでの経過そして課題点から
その速球に対し自信を失い、大胆にゾーンに投げ込んでいけなく
なって
ゾーンの端をえぐる過度な慎重さそして力みが顔をもたげ

2、続く江川選手には初球から2球続けてボール球を記録して
  結果B3-S1から単打を浴び1失点、

3、LaHair選手に浴びた1打点つき二塁打こそ
  新球スプリッターが功を奏さず上ずったところを
  うまく対応されて痛打されたものでしたが

4、続く牧原選手に対しては
  相手が犠牲バントのスタンスを見せている中にもかかわらず
  
  速球を地面に叩きつけてみたり
  また打者の股を抜ける一歩間違えれば死球というものだったり


  こちらも初球から2球続けてボール球を記録する中で
  結果もひとつ“野上さんにとっては運悪く”犠牲バント野選となり

5、続く細川選手に対しても速球がことごとくゾーンを逸れ
  B3-S1という打者有利な苦しいカウントに持ち込まれ

  結果こそある程度浅い外野フライアウトに留まるものの

6、続く中村選手に対しても速球がことごとくゾーンを外れ
  B2-S1の打者有利なカウントにして
1打点つき単打を浴び、

7、続く今宮選手に対しては速球を交えながら2球で追い込むものの
  その後やはり速球がゾーンを逸れてフルカウントにまで持ち込まれ

結果ラン&ヒット戦術を採られて併殺打を逃し

8、最終的には、続く長谷川選手に対しての攻めは素晴らしかったものの
  野上さんの最大の武器であるチェンジアップを非常にうまく拾われて
  2打点つきの単打を浴び

これで計5点の大量失点となりました。


総括すると、その速球に自信を失って
大胆にゾーンを攻めていくことができなくなり


もちろんその中でいくつか、不運なプレイ
みごとに捉えられた、そして拾われた
打者を称賛すべき打撃
も混じっていたものの


大量5失点につながったのは言うまでもなく、間違いなく

ボール球先行の打者有利なカウントで勝負し続け

四死球による余計な出塁こそなんとか0に抑えることに成功したものの

結局はゾーンの甘めに投げざるをえなくなったところを
見逃してもらえるはずもなく、相手の戦術も実行しやすい中で

数多くの痛打を浴びたため
、こう明確に観察できます。


もちろん、野上さんもこの2回の大量5失点を喫した後
すぐに何が物足りないかに気付き反省し

3回そして4回と、まるで見違えるかのような
速球をその投球の軸として腕を目一杯振っての

常にストライク先行の投手有利なカウントで
どんどんと大胆にゾーンを攻め続けていくことへと

きっちり大きく修正してくる
ことに成功、

結果もここで被安打0で三振4・グラウンドアウト1・ポップアウト1という
非常に素晴らしいものを残す
ことに成功します。


そして5回の2失点ですが
これは先頭の今宮選手に多少不運な当たりの安打で出塁を奪われた後

続く長谷川選手には前の打席でチェンジアップにうまく対応されたため
この打席ではなかなかそのチェンジアップを自信を持って数多く使えない中で

ある程度そこまでの、内角寄り高めへの速球が非常に多い投球傾向を
うまく意識され対応されての2ランHR
でしたから

つまりはこちらはまだ、ある程度大胆にゾーンを攻めて
勝負にいった結果の2失点である
と観察でき

もちろん上でも述べましたように

野上さんが今後さらに安定して長いイニングを消化していくためには
じっくりと時間をかけて取り組むべき課題であることは言うまでもありませんが

それでも2回の大量5失点がなければ、この5回の2失点を喫したとしても
それだけでそこでマウンドを降りることはなかったでしょうから

やはり今日の最大の問題は2回の、現在の自分の課題に気を取られるがあまりに
ゾーンを大胆に攻めるという投球の基本中の基本を遂行することに失敗し

数多くボール球先行の打者有利なカウントに持ち込まれ
結果“ゾーンの甘めに投げざるを得ない”状況に追い込まれてしまったことに尽きる


こう観察できます。


野上さんには、もちろんこれまで以上に安定して長いイニングを消化できるよう
現在のその課題に取り組んでいくこと自体はもちろんじっくりと継続してほしい
のですが

だからと言って、その課題を過度に意識するがあまりに

ここまで7勝を挙げ、安定して最少失点にまとめていきながら
できるだけどんどんと長いイニングを安定して継続して消化していく

先発投手としての最大の、そして最優先のしごとを
立派にこなし続けて先発ローテーション枠を維持し続けているという

その素晴らしい、大胆にゾーンを攻め続けていく投球への自信
を失い、

結果慎重さと力みとが勝ってその素晴らしい特長さえも影をひそめ失い
早々に大量失点を喫しゲームの早い段階で降板せざるをえなくなるという

そんな悪循環にだけはどうか陥ってほしくない
と心より願います。


誤解を恐れずに大胆に述べるならば、先発投手のしごととは

“味方攻撃陣に、そして味方救援陣に、
そのゲームの勝利を掴む機会を与えもたらす”

ここに尽きる
と言っていいものです。

自分の投球だけでなんとかどうにか
そのゲームの勝利を奪おうと力み焦らず


まずは出発点として、言うならばこれまでどおり
成績としてはある程度合格点付近を行ったり来たりで構いませんから

その積み重ねを立派に刻んできたことを
大いに自分の大きな業績そして自信として常に維持し続け


自分の培ってきた素晴らしい投球レパートリーに自信を持ち続け
とにかく何はなくともゾーンを大胆に攻め続けることだけは常に忘れないでほしい
と願います。

そしてその基礎の上でこそ、土台の上でこそ
今抱える課題に対してじっくりと時間をかけて取り組み続けていってほしいと願います。
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