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★ Defense - starting pitcher ★
今日の岸さんのストライク率は約63.6%を記録、
あと一歩で2/3という素晴らしい成績を残すことに成功しました。
ただし24度の打者との勝負を観ていくと、うち2ボールまでいったのがのべ13度で
1ボール以内での勝負は全体の半数を切るこちらはある程度物足りない成績に留まりますが
今日は初球ストライクを取った勝負を12度と全体の半数積み重ねてくると共に
初球から2球続けてボールとなった勝負も計3度とまずまずうまくまとめ
その上で3ボールまでいった勝負をのべ5度、そして何より四球は0個と
余計なボール球や余計な出塁をうまく防いでいくことに成功しましたから
今日の岸さんは全体としてうまく
ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに成功したと高く評価できるものでした。
その今日の岸さんの投球詳細を振り返っていきますと
最高141km/h、平均138.7km/hと安定して130km/h台後半、
それも140km/h近辺を数多く計測してくるその自慢の速球を
全体の6割ほどといつも以上に数多く駆使していきながら
投球の軸としてはいつも通りその自慢の速球に加え速球と約30km/h程の球速差を誇るカーヴ、
そしてチェンジアップといった3つの勝負球に置きそれらを数多く駆使していきながら
加えて時折いつもより少ないながらも右打者の主に外角へスライダーを織り交ぜる投球を展開、
今日奪ったアウト全18個の内訳を観ていきますと
外野手の処理したフライアウトは計5個と多少散見されるものの加えてポップアウト2、
グラウンドアウト3、そして何より三振8個と1イニング平均1個以上という
数多くの三振を奪いながら順調にイニングを消化していく
本格派エースの素晴らしい投球を継続、
結果6イニングを投げて投球数99(1イニング平均16.5球)にまずまずうまくまとめると共に
奪われた出塁も四死球0個に加え単打5・二塁打1で計6個にこちらもまずまずうまくまとめることに成功、
もちろん安定して打球を処理し続け一つひとつのアウトを重ねていくことに貢献した
ライオンズ内外野野手守備陣の素晴らしいフィールディングの数々に、
そして降板後の3イニング9アウトを着実に一つひとつ奪っていくことに貢献し勝利を確定させた
ライオンズ・リリーフ陣の素晴らしい投球の数々に、共に大きく感謝しながらも
失点・自責点共に0に抑え、みごとQSを大きくクリアしてくる
非常に素晴らしい成績を残すことに成功しました。
レギュラー・シーズン最後の登板、10/6 マリーンズ戦において
何点かポストシーズンそして2013年シーズンに向けて
新たなゾーンの攻め方に挑戦していたように見受けられていましたが
それは私なりに大きく分けてみますと
① backdoor slider - ストライクを取るための投球として、
左打者の外角へ、ボールゾーンからストライクゾーンへと巻いてくるスライダーを利用する
② 外角低めへの速球 - 右打者に対して、速球を内角へ数多く食い込ませるだけではなく
本来投球の基本である外角低めへの速球も自信を持って数多く駆使していくこと、
そしてその速球を数多く駆使していき相手攻撃陣に印象付けることで
右打者の外角へ、ボールゾーンに逃げていくスライダーだけに頼ることなく
岸さんの勝負球の一つであるチェンジアップをゾーンに大胆に、そして
もちろん効果的に数多く駆使していくことが可能にすること
この2点に集約されるのではないかと見受けられましたが
今日はホークス攻撃陣がスターティング・ラインアップに名を連ねる9人のうち
左打者が2人だけだったこともあったか①のbackdoor sliderについては見かけませんでしたが
②の外角低めへの速球については、そして併せて
右打者へのチェンジアップについては今日のゲームでもある程度数多く利用し
また右打者に利用した速球45球のうち実に半数ほどの22球が外角以遠に到達すると共に
もちろん制球がそこまで素晴らしいものではなかったこともありボール球もうち10球とある程度散見されましたが
それでも空振り2(うち空振り三振1)・見逃し1・ファウル6、
そしてグラウンドアウト3個と効果的であったと言え
加えて右打者に利用したチェンジアップ計12球についても
うちボールのコールを受けたものは2球のみで
他は単打を1本浴びるもののその他は空振り2(うち空振り三振1)・見逃し1・ファウル3、
そしてポップアウト2という成績でこちらも効果的であったと評価できます。
速球でゾーンを厳しく攻める、といえば
どうしても打者の内角を厳しくえぐることだけに大きく意識が偏りがちですが
それでは少し制球がばらついて甘ければ、そして狙い打たれたりすれば長打、
また厳し過ぎれば死球という大きなリスクもついてまわりつづけることもあり
なかなかここぞの緊迫の場面での勝負球として“それだけを”利用し続けることは難しく
また加えてその一方で右打者の外角へは速球系以外の球種-それもスライダーか
もしくは自慢のカーヴが来ることは相手打者たちに予測されやすく
甘く入ったカーヴ等をある程度狙いを絞られた中で痛打される危険性も高いと言え
それらの課題をうまく解消していくためにも
その自慢の速球を数多く、恐れずに右打者の外角へ、それも投球の基本といわれる
外角低めへと投げていくことは今後も非常に重要になり続けていくことだろうと予測できます。
今後のプレイオフでの登板、そして来る2013年シーズンにおいても
この右打者の外角低めへの速球とその上での右打者への効果的なチェンジアップを
どれだけ岸さんが数多く、そして大胆に利用し続け
ゾーンを攻めていけるかに着目し続けていければと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計15度にのぼり、
その内訳は 7-11(うち二塁打2、三振3・併殺打1)、四球3・犠打1で得点圏に残塁3・得点7(プラス重盗による得点1)という成績、
また今日は9安打に加え6四死球で奪った出塁も計15、失策による出塁1・野手選択による出塁2を加えた
その全18人のランナーの行方は残塁5、二塁封殺3(うち併殺打によるもの1)・左翼手補殺による本塁刺殺1、
そして捕手補殺による二塁刺殺1で得点8という結果でした。
今日は全5打席で計26球を費やさせながら三振1の一方で
四球1・単打1に加え相手失策で1度と計3度の出塁を果たすことに成功した浅村さんや
フルカウントに2度持ち込み、7球および6球を費やさせながら2度とも四球を奪うなど
全4打席で計21球を費やさせながらその四球2に加え単打1で
打点1を稼ぎながら計3度の出塁を奪うことに成功したOrtizさん、
また全4打席のうち犠打1を除く計3打席において計18球を費やさせながら
三振1の一方で死球1・単打1で打点1を稼ぎながら計2度出塁することに成功した秋山さん、
そして全4打席で費やさせた球数は計14に留まるものの
四球1・単打2で打点1を稼ぎつつ計3度の出塁を奪うことに成功した銀仁朗さんなどを中心に
結果攻撃陣全体の打席全37度のうち半数近くの計18度で5球以上を費やさせながら
そこで三振8個を奪われながらも四球5に加え単打2を奪うなど
ホークス先発、武田投手に対し
2 1/3イニングで計66球(1イニング平均約28.3球)を費やさせる非常に素晴らしい成績を残し早々に降板に追い込むと共に
ホークス投手陣全体に対しても
8イニングで計153球(1イニング平均約19.1球)を費やさせるこちらも素晴らしい成績を残し
奪った出塁も四死球6個をはじめ計15個と
こちらもほぼ1イニング平均2個という素晴らしい成績を残すことに成功、
また加えて今日はナカジさんの右翼手の頭を超える1打点つき二塁打1本や
大崎さんのグラウンドボールで三塁線を破る2打点つきの二塁打1本といった
ライオンズ攻撃陣本来の魅力である長打についても複数魅せることに成功、
もちろん3回に四球3・単打4・二塁打2に加え犠打1・捕逸1、そして重盗による盗塁2を集中させ
一気に7点を奪う非常に効率的な攻撃を魅せたこともあり
結果残塁5ながらも得点8を積み重ねていくことに成功しましたから
今日は久々に序盤から、もちろんカーヴをなかなか思うように操れない
相手先発、武田投手という要素もありながらも
全体として非常にうまく
そのしごとをこなすことに成功したと高く評価できるライオンズ攻撃陣でした。
今後も基本的にはこれまでと何一つ変えず、
そして効率的な攻撃に頼り過ぎることなく
とにかくまずは残塁を恐れずに
数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていくことだけに最大限・最優先に集中し続けていき
その上で1点1点をスコアボードに記録し続けていってほしいと願います。