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★ Defense - starting pitcher ★
今日の西口さんのストライク率は約62.4%を記録、
なんとかあと一歩で2/3に届こうかというギリギリ合格点の素晴らしい成績を残すことに成功しました。
ただし26度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ10度、
3ボールまでいったのがのべ5度、そして四球4で
1ボール以内での勝負は約61.5%を記録するにとどまったように
その投球をなかなか思うように操れずに時折制球を大きく乱し
四球4個で4度、余計な出塁を奪われていきましたから
今日の西口さんは残念ながら全体として
うまくストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに失敗したと評価できます。
その今日の西口さんの投球の詳細を見ていきますと
いつもどおり投球の軸は速球、西口さんの代名詞である速い縦スライダー、そして
スプリッターの3つの勝負球に置き、それらを自由自在にまんべんなく駆使していきながら
今日はそれらに加えて遅いスライダー、チェンジアップ、カーヴなどをいつもより数多く利用し緩急を駆使、
大ヴェテランらしい豊富な、微妙に軌道の違う球種を同じく豊富な投球術と共に駆使していき
相手攻撃陣のタイミングを、バットの芯を微妙に外し打ち損じを誘発していく投球を展開、
今日奪ったアウト全17個の内訳を見ていきますと
三振2個、グラウンドアウト2個、ポップアウト3個に加え
外野手の処理したフライアウトを実に10個と数多く奪いながらアウトを重ね
イニングを消化していく技巧派フライアウト投手の投球を継続し
結果5 2/3イニングを投げ投球数101(1イニング平均約17.8球)と多少球数もかさみ
また奪われた出塁も四球4個に加え単打4・本塁打1で計9個とかさんでいく中ではありますが
もちろん秋山さんや大崎さん、栗山さんといった外野野手陣を中心とした
野手陣の素晴らしいフィールディングの数々や
後を受け継いで残した走者を残塁させた松永さんを始めとした
ライオンズリリーフ陣の素晴らしい投球の数々に大きく感謝しながらも
失点・自責点共に3になんとかまとめあげ、あと1アウトでQSをクリアしてくるまでの
なんとか合格点の素晴らしい成績を残すことに成功します。
今日の西口さんの投球は大ヴェテランらしく豊富な球種や投球術を活かした
技巧派フライアウト投手の投球スタイルでしたから
そこまでストライク率にこだわる必要もないのですが
それでも5 2/3イニングで四球4個はやはり多く、
今日の西口さんの投球は全体的に苦しいものだと言っていいものではありました。
ただ、前回登板の5/26スワローズ戦に引き続き
主に左打者に対して速球と20~25km/hの球速差を誇るチェンジアップを数多く利用し
遅いスライダーをも時折織り交ぜながら緩急を非常に効果的に駆使、
結果課題であった左打者の対戦成績についても
今日のゲーム開始時点で.241/.300/.289(被打率/被出塁率/被長打率)だったものから
今日のゲーム終了時点では.242/.318/.284へ、
左打者に今日のすべての四球、4個を奪われたため被出塁率については多少悪化するものの
それ以外はこのある程度合格点の素晴らしい水準でほとんど横ばいで推移させることに成功します。
チェンジアップの対打者成績は対戦打席数23(うち左打者22)ではありますが
.095/.130/.095と非常に優秀な結果を残していることも確かで
もちろん投球の軸として速球、スライダー、スプリッターといった
西口さんの3つの勝負球をゾーンに大胆に投げ続けていく中だからこそ
非常に効果的で、優秀な成績を残すことに成功していることも忘れてはいけないのですが
今後も特に左打者に対して、この素晴らしくブレーキの効いたチェンジアップを
如何にして、どれくらい数多く、西口さんがその投球の中に
効果的なスパイスとして織り交ぜちりばめてくるか、
そして結果として最少失点にまとめ上げながらイニングを順調に消化していくという
先発投手として最優先の“しごと”を安定して、継続してこなしてくるか、
興味深く追い続けていきたいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計9度、
その内訳は 4-8(うち二塁打1・本塁打1)、犠打1で得点圏に残塁3、得点6でした。
今日は11安打、1四球・1死球で奪った出塁は13にのぼり、その全13人のランナーの行方は
残塁4、スクウィーズ犠打失敗による盗塁死1・併殺打による二塁封殺1で得点7という結果でした。
今日はベイスターズ先発高崎投手に対し4 2/3イニングで111球(1イニング平均約23.8球)を費やさせると共に
ベイスターズ投手陣全体に対しても8イニングで147球(1イニング平均約18.4球)を費やさせる素晴らしい成績を残すことに成功、
また奪った出塁も四死球2個を含め実に計13個を記録する成績を残すことに成功、
5回に先頭打者としてフルカウントに持ち込み9球目を鋭く弾き返し本塁打を放つなど
全3打席で19球を費やさせながら本塁打1・単打1で打点1を稼ぎつつ2度出塁を奪うことに成功した上本さんや
フルカウントに1度持ち込み6球目に死球で出塁を奪うなど
全4打席で22球を費やさせながら死球1・二塁打1で2度出塁を奪うことに成功したナカジさん、
そして全4打席のうち初球で犠打を成功させた1打席を除いた
3度すべての打席でフルカウントに持ち込みいずれも6球(計18球)を費やさせながら
四球1・単打1で出塁を2度奪うことに成功しつつ打点1を稼いだ大崎さんなどを中心に
攻撃陣の全35度の打席のうち半数に届こうかというのべ16度で5球以上を費やさせ
6球以上の打席ものべ10度創り出していきながら
ナカジさん、剛也さん、Germanさんのそれぞれ1本ずつの二塁打や
上本さん、そして剛也さんのそれぞれ1本ずつの本塁打といった
長打をも数多く魅せていったこともあり
今日は残塁4個とある程度少ない中で奪った得点が7を記録するという非常に効率的な攻撃をも魅せることに成功しましたから
今日は文句なく、全体として非常にうまくその“しごと”をこなすことに成功したと
高く評価できるライオンズ攻撃陣でした。
今後も今日と、そしてこれまでと変わることなく
まずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていき
その上で得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。