April 19, 2012 Fighters at Lions | Peanuts & Crackerjack

Peanuts & Crackerjack

Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




使用している用語についての詳細はこちら → 【 用語集 ( Acronyms, Abbreviations & Jargons ) 】


Peanuts & Crackerjack-BS120419


★ Defense - Starting pitcher ★

  今日の岸さんのストライク率は約59.8%
  残念ながら2/3を大きく下回る物足りない成績となりました。

  30度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ12度、
  3ボールまでいったのがのべ6度、そして四球5で
  1ボール以内での勝負が60%とこちらも物足りない成績

  8イニングで四球による出塁5個を奪われたことによく表れているように
  今日の岸さんは残念ながらストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることができたとは言えない投球だったと評価できます。

  今日の岸さんは8イニングを投げて117球(1イニング平均約14.6球)と球数も理想的、
  奪われた出塁もその四球5個を除いてはわずかに単打4個のみだったように

  いつもどおり岸さんの誇る3つの勝負球である速球、カーヴ、チェンジアップを軸にし
  右打者、左打者問わずどんな場面でも自由自在に数多く駆使するつつ
  加えて右打者の外角・左打者の内角へのスライダーを交える投球を展開、

  ここまで3試合の対打者成績も.195/.262/.208(被打率/被出塁率/被長打率)と非常に優秀
  常に“打たれにくい”投球を魅せ続けていると言ってよく

  今日も奪った全24個のアウトのうち盗塁刺2、犠打2、併殺による封殺1を除いた計19個の内訳をみると
  外野に到達したフライアウトを5個にまとめつつポップアウト2個、ラインアウト1個、そして
  グラウンドアウト6個、三振5個と数多く奪う本格派グラウンド投手もしくは本格派エースの投球を魅せてくれ

  もちろん栗山さんを始めとした守備陣の素晴らしいフィールディングの数々に感謝しながらも
  

  結果8イニングで奪われた出塁は9個と多少かさむものの
  失点・自責点ともに2にまとめ、みごとにQSをクリアしてくる素晴らしい成績を残し

  全体としてはその“しごと”をこなすことに成功したと言っていい素晴らしい投球でした。

  ただし、6回の投球については

  3四球で満塁とした後、2点を奪われて以降は
  遅まきながら開き直って、ゾーンを大胆に攻めることができ
  “それ以上の大量失点”を防いだことは評価してよく、それが全体としての好成績につながったものの

  奪われた3個の四球については同点となる“1点”を奪われることを怖がるがあまりに
  過度に慎重に、針の穴を通すかのような制球を求めていったがゆえに

  ストライク・ゾーンを攻めることができずに結局自滅して数多くの出塁を奪われ
  結局は逆転となる“2点”を奪われるという悔いの残る典型的な“逃げの投球”となったものでした。

  今日の岸さんは6回に2点を奪われる前にも、走者を得点圏において捉えられた打球を打ち返されるなど
  決して自分の投球に、それも特に制球に全幅の自信を置けず不安を抱えながらの投球、

  加えてわずかに1点リードの緊迫した勝負が続いていましたから
  中盤~終盤になっていけばいくほどその1点のリードを守ってチームの勝利に貢献を、と思いがちですが

  四球を数多く奪われてから開き直って気づくのではなくて、最初から常に頭においておいてほしいのは

  ① 失点1の確率を低くして失点0の確率と、そして失点2以上の確率を増やす選択

  ② 失点1の確率を高くしてもいいから失点0の確率と、そして失点2以上の確率を減らす選択

  ①②のどちらがほんとうにチームに対する貢献となると言うかということ。

  ゲームの勝敗は投手を中心としたディフェンスがいかに失点を限りなく抑え、0に近づけるかで決まるのではなく
  オフェンスが1点でも多く得点を奪い、加えて投手を中心としたディフェンスが1点でも少ない失点にまとめることで決まるもの、

  つまりはその時の彼我の得点差がどんなものであろうが、そしてイニングが浅かろうが深かろうが
  投手がこなすべき“しごと”は常に変わらず、“如何にして大量失点を防ぐか”でしかなく

  当然の帰結として僅差の状況で登板している投手が最優先でアタマに置いておかなくてはならないのは
  僅差の得点差を維持し、“オフェンス(や野手陣のフィールディング)に勝利を掴むチャンスを残すこと”
  これに尽きると言っても過言ではありません。

  ゲームの勝敗が投手に、それも数多く先発投手に記録されるため
  彼らは自分一人の両肩に試合のすべてを背負ってしまいがち、
  どうしても打たれて失点するという“恐怖”にとりつかれ“守りの投球”になりがちですが

  その登板試合の中でじぶんがこなすべき“しごと”は何なのかをきっちり自分の中で定義
  どんな時も揺らぐことなくその実行だけに集中し徹することを、

  そしてその結果としてどんな時もとにかく大量失点だけは防いでいきながら
  イニングをできるだけ長く消化していくことを最優先目標に、

  堂々と“攻めの投球”を魅せ続けていってほしいと思います。

★ Offense ★

  今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計16度、
  その内訳は 1-13(うち併殺打1、三振2)、犠打1、四球2で得点圏に残塁7、得点2。

  今日は3安打、7四球で出塁は10、失策による出塁3・野手選択による出塁2を加えた
  その全15人のランナーの行方は残塁9、併殺打による三塁封殺1、二塁封殺2、盗塁死1で得点2という結果でした。

  今日はファイターズ先発Wolfe投手に対し3イニングで54球(1イニング平均18球)、また
  ファイターズ投手陣全体に対しても9イニングで146球(1イニング平均約16.2球)を費やさせ

  奪った出塁も四球7個を含め計10個(失策によるものを合わせると計13個)とまずまず合格点の成績を残し
  今日はなんとかうまくその“しごと”をこなすことのできたと評価できるライオンズ攻撃陣でした。

  もちろん今日はそれだけ出塁を奪いながらも
  (誤解を恐れずに言えば)“一握りの運”が味方せず残塁9個の一方得点2に留まりはしましたが

  明日以降も攻撃陣がこなすべき“しごと”はかわらずに数多く忍耐強く闘う打席を創り出し、効果的に交え続けていき
  残塁を恐れることなく1つ1つの出塁を積み重ね続けること。

  “あと1本”や打点・得点は“必ず後からついてくる”結果なのですから
  敗戦に自分たちを見失い、迷うことなく変わらずにその“しごと”をこなし続けていってほしいと思います。  


$Peanuts & Crackerjack-FightItOut


Peanuts & Crackerjack-PA120419