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★ Defense - Starting pitcher ★
今日の牧田さんのストライク率は約68.4%、
2/3をクリアしてくる素晴らしい成績でした。
更に言うならば36度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ8度、
3ボールまでいったのがのべ4度、そして四球1で
1ボール以内での勝負が約77.8%と非常に優秀な成績、
つまりは3球以内の勝負が22度(全体の約61.1%)、4球以内の勝負が28度(全体の約77.8%)を占めたように
ファイターズ攻撃陣が初球から積極的に打ち返す戦術をとってきたことが
牧田さんのストライク率を下げる要因としてあったにもかかわらず
それでもストライク率が2/3を優に超えてくるという成績は非常に素晴らしいの一言に尽き
今日の牧田さんはゲームを通じて、常に大胆にストライク・ゾーンで勝負し続けていたと
非常に高く評価できるものでした。
その投球の詳細を観ていくと、素晴らしい精度と制球とを誇る速球を全投球の2/3近く自由自在に駆使、
それに加えスライダー、左打者へのシンカーを投球の軸にし
更にはカーヴやチェンジアップなども交えて緩急を駆使する投球を展開、
9イニングを投げ切って完投、114球(1イニング平均約12.7球)を費やすにとどまり
奪われた出塁は四死球2個に加え単打9個で若干かさむものの
今日奪った全27個のアウトのうち犠打1、盗塁刺1、走塁刺1を除いた計24個の勝負において
外野へのフライアウト5個、内野へのポップアウト4個、内野手へのラインアウト1個、
そして三振3個とグラウンドアウト11個とグラウンドアウトを数多く奪う
本格派グラウンドアウト・ピッチャーの投球を魅せ続けてくれ
もちろん原さんを中心とした守備陣の素晴らしいフィールディングの数々にも感謝しながらも
失点・自責点ともに2に抑えQSを優にクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功しました。
ここまで素晴らしい成績を残している牧田さんですが
ひとつだけ気がかりがあるとすれば、その自慢の速球が
特に今日のように打順が4廻り目に入ってくると、右打者にとらえられるなど
今シーズンここまで、速球の成績が左打者に対しては.067/.176/.067(被打率/被出塁率/被長打率)と非常に優秀なのに対し
右打者に対しては.412/.412/.412と物足りない成績になっていること。
右打者が特に内角に食い込んでくるその速球に対し押し込まれ凡打を繰り返しているうちは問題ないのですが
イニングが深まり球数がかさんでいったり、また昨シーズンもありましたがシーズン中盤の疲労が蓄積する時など
その速球の精度が落ちていったときに牧田さんが今後どう工夫してくるかが楽しみですね。
そういった意味でも、速球とスライダーに加え、右打者に対してもうひとつ、
3つ目の勝負球を磨きあげていってほしいですね。
いずれにせよ、今後この右打者に対する速球の成績がどう変動するか、
そしてそれに対し牧田さんがどう戦術を練り、工夫を凝らしてくるか、
楽しみに観戦し続けていければと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計13度、
その内訳は 3-11(うち三塁打1、三振2)、犠打1、死球1で得点圏に残塁4、得点3。
今日は6安打、3四球、2死球で出塁は11、野手選択による出塁2を加えた
その全13人のランナーの行方は残塁6、本塁刺殺1、二塁封殺2(うち併殺打によるもの1)、牽制による盗塁死1で得点3という結果でした。
今日はファイターズ先発八木投手に対し5イニングで109球(1イニング平均21.8球)、また
ファイターズ投手陣全体に対しても8イニングで159球(1イニング平均約19.9球)を費やさせ
奪った出塁も四死球5個を含め計11個とまずまず合格点の成績を残し
今日はなんとかうまくその“しごと”をこなすことのできたライオンズ攻撃陣でした。
フルカウントを2度創り出し、それぞれ11球、8球を費やさせながら単打・四球でいずれも出塁するなど
全4打席で計28球を費やさせながら2個の出塁を奪い、打点1を稼ぐことにも成功したGermanさんを筆頭に
1打席平均5球以上を費やさせることに成功した打者が9人中5人にのぼるなど
攻撃陣全体として非常に数多く忍耐強く闘う打席を作り出し、効果的に売り混ぜ続けることに成功、
なかなか“理想”通りには得点を数多く奪えないイニングが続きながらも
これだけ1つ1つ出塁を積み重ねていけば、やはり自然と得点は積み重なっていくものですね。
今日のようになかなか“理想通り”残塁を喫することなく得点を積み重ねていくことが難しいゲームも
今後数多く経験していくことと思いますが
ある程度の残塁は覚悟の上で、それ以上の出塁を奪っていけば自然と得点は積み重なっていくのですから
そうやって残塁を喫することを怖がり、“勝負強い”“勝負弱い”といった言葉に惑わされることなく
とにかくまずは自分が今対峙している打席において如何にして出塁を奪い
それをチームとして積み重ねていくかだけにまずは徹底的に集中し続けていってほしいと思います。