★Tips 1 : 今日の涌井さんのストライク率は65.9%、あと一歩で2/3という素晴らしい成績でした。
22度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ8度、
3ボールまでいったのがのべ3度、そして四球2で1ボール以内での勝負が約63.6%。
シーズン中と同じくフォークなどの3つ目の勝負球を見いだせないままで三振もわずかに3個のみと
“本格派エース”としては非常に物足りない投球であることは確かなものの
それをじゅうぶんに涌井さん自身も把握しながら
基本的にじゅうぶん大胆にストライク・ゾーンの中で勝負し続け
最速147km/h、常時140km/hを超えてくるその最高の速球を数多く駆使し
加えて涌井さん自慢の、素晴らしい精度と制球とを誇る数種類のスライダー系とを
投球の軸として数多く駆使しながら時折フォークを利用し
またカーヴやチェンジアップを織り交ぜることで緩急を駆使していき
何より速球系の投球以外(39球)はすべて真ん中から低めに集め
中でも低めに到達したものが29球と実にその3/4近くを占めたように
低めへ投球を集める強い意識が観られ、またそのとおり着実に遂行できたことで
5イニングを投げて投球数85、出塁は四球2を含み8個と多少かさむものの
外野フェア領域に到達するフライアウトをわずかに2個のみに抑えながら
三振3、グラウンドアウト8と数多くのグラウンドアウトを奪いながらアウトを重ねていく
素晴らしい本格派グラウンドアウト・ピッチャーの投球を魅せ続けてくれ
もちろん守備陣の軽快なフィールディングの数々や
グラマンさん、篤志さんを始めとした救援陣の素晴らしい投球の数々に、
そしてもちろん“ひとにぎりの運”に感謝しながらも
結果自責点・失点ともに2のみ、あと3アウトでQSをクリアしてくるという成績に
何とかまとめあげることに成功しました。
少なくとも今シーズン中、つまりプレイオフの間は
シーズン中に積み重ねてきたいつもの涌井さんのパフォーマンス以上のことは
望むべくもないですし、またムリして望んでほしくないとも思うのですが
だからこそ、今は第3の勝負球や三振数などへの
本格派“エース”の投球へのこだわりはきっぱり捨て去って
チームの勝利のためにとにかく今自分が持てる最高の投球を
まずはゾーンの低めに集めていきながら数多くのグラウンドアウトを奪い
いけるところまでアウトを重ね、イニングを消化していく投球を魅せ
ゲームの勝敗といったものは決して自分だけの双肩にすべて背負ってしまうことなく
攻撃陣、守備陣、そして救援陣といった、その場に臨むことを許された
すべての選手の力を結集して奪いにいくものだという意識を常に持って
勝負の一瞬一瞬、“今ここ”だけに
ひたすら集中し、徹し続けていってほしいと思います。
★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計12度、
その内訳は 3-9(うち三振1・併殺打1)、四球2(うち敬遠1)・犠飛1で得点圏に残塁4、得点5。
今日は9安打・5四球で出塁は14、その全14人のランナーの行方は
残塁7、盗塁死1、併殺打による二塁封殺1で得点5という結果でした。
今日はファイターズ先発、Darvish投手に対し7イニングで101球(約14.4球/イニング)、
またトータルでファイターズ投手陣に対し11イニングで178球(約16.2球/イニング)と
突出して数多く忍耐強く闘い続ける打席を積み重ね続けたとまでは言えませんでしたが
それでも5回にフルカウントからの7球目を打ち返し安打で出塁するなど
全4打席で19球を費やさせながら1個の出塁を奪うことに成功した大崎さんをはじめ
出塁を奪うことには残念ながら失敗したものの
フルカウントの打席を2度創り出しながら全5打席で19球を費やさせたクリさん、
同じく出塁を奪うことには残念ながら失敗したものの
7球を費やさせた打席を2度創り出し(うちフルカウント1度)
全3打席で17球を費やさせることに成功した原さん、
また6球を費やさせた打席を2度創り出し(うちフルカウント1度)、
全5打席で19球を費やさせながら二塁打2、四球1で出塁3を奪ったナカジさん、
また出塁は11回の敬遠四球による1個のみではありましたが
フルカウントに持ち込み8球を費やさせつつ全5打席で21球を費やさせた剛也さん、
そしてフルカウントに持ちこみ6球費やさせる打席を2度創り出しながら
全5打席でこちらも21球を費やさせつつ安打で1個の出塁を奪うことに成功した浅村さんなど
数多くの打者たちが効果的に、頻繁に忍耐強く闘う打席を織り交ぜ続けたことで
その攻撃陣の中で比較的勝負の早いフリースウィンガーであるホセさんがみごとに輝き
全5打席で4単打で4つの出塁を奪い、3点を叩き出すことに成功しましたね。
今後も今日と同じように、そして今日よりも更に増して
忍耐強く闘い続ける打席を数多く創り出し続け、効果的に織り交ぜ続け
その上で残塁を恐れることなく更に数多くの出塁を奪い続け、積み重ね続け
得点を1点1点積み重ね続けていってほしいと思います。