October 30, 2011 Lions at Fighters | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20111030


 ★Tips 1 : 今日の西口さんのストライク率は約61.5%、大きく2/3を下回る物足りない成績でした。

         29度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ11度、
         3ボールまでいったのがのべ6度、そして四球1(プラス3ボールからの死球1)で1ボール以内での勝負が約62.1%。

         今日は2ストライク以降の勝負が全体の1/3に満たない9度のみ、
         また3球以内の勝負が全体の半数以上の15度、更に4球以内の勝負が3/4近い21度と

         ファイターズ攻撃陣が初球から積極的に打ち返していく戦術を採用したこともあり
         それが西口さんのストライク率を押し下げたという要素もありましたが

         それでもそんな中で2ボール以上を与えた勝負が11度、は
         やはり多すぎると言ってよく、ばらつく制球に苦しみ

         大胆にゾーン内で勝負することには残念ながら失敗したという結果になりましたが
         その苦しい勝負の中でも四死球を2個のみにまとめたことは一定の評価をすべきだと思います。

         その苦しい投球は、平均で140km/h付近は計測してくるものの
         最速で143km/hなどいつもより若干球速や精度の落ちる速球

         空振りを奪った投球がわずかに4個のみ、それもそれで三振を奪えたのが
         7回のHoffpauir選手に投じたフォーク1球だけだったことなどにみられるように

         西口さんが本格派エースの投球を見せていくためにそのとして必要な
         速球、速い縦スライダー、フォークの3つの勝負球精度制球

         今シーズン一番良かった頃の最高の、思うようなものではなかったことに
         その大きな原因を求められるものでしたが

         その四死球2を含め出塁を7イニングで8個、うち本塁打1と数多く奪われかさみながらも
         それでも10/12の登板のように、決して自分の投球に決して自信を失うことなく

         それでも今持てる最高の3つの勝負球、速球、速い縦スライダー、フォーク
         投球の軸としてじゅうぶんに駆使していきながら

         その土台の上で数種類のスライダー系やチェンジアップ系など
         豊富な球種を駆使して緩急を効果的に織り交ぜていき

         外野フェア領域に到達するフライアウトは6個と多少かさみ
         ライオンズ外野守備陣の素晴らしいフィールディングの数々や
         打球が彼らの正面を突くという“ひとにぎりの運”に感謝しながらも

         一方で三振はわずかに1個のみながらも
         グラウンドアウトを10個と数多く奪っていきイニングを重ねていく
         本格派グラウンドアウト・ピッチャーの投球を魅せてくれ

         ライオンズ内野守備陣の素晴らしいフィールディングの数々や
         また後を受けた一久さんをはじめとした救援陣の素晴らしい投球の数々にも
         十二分に最大限の感謝ができる投球にまとめ上げたことで

         結果7イニングを投げて104球(約14.9球/イニング)、失点・自責点共にわずかに1のみと
         じゅうぶんにQSをクリアしてくるという素晴らしい成績を残すことに成功しました。

         今日は決して、今シーズン一番良かった頃の最高の、思うような
         速球を中心とした勝負球の精度や制球とは言い難い、若干苦しい投球で

         思うように、順調に数多くの三振を奪うことができず
         西口さん本来の最高のパフォーマンスである
         “成熟の本格派エース”の投球を魅せることは叶いませんでしたが

         それでも現在の自分が投げ込める最高の投球を信じてゾーンに投げ込み続け
         数多くのチームメイトの力を借りながら素晴らしい成績にまとめ上げたことは
         非常に評価できるものでしたね。

         ゲームの勝利はそのゲームに参加することを許された、すべての選手一人ひとりが
         それぞれのしごとをこなしていくことで1つ1つもぎ取っていくものですから

         西口さんをはじめとした先発投手たちは今後もどんな時でも、
         自分の投球を疑うことなく信じゾーンに投げ込み続け

         最少失点にまとめていきながら1つ1つアウトを積み重ねていき続けていき
         できうる限り長くイニングを消化していくことだけに
         最大限集中し続けていってほしいですね。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計16度、
         その内訳は 5-14(うち二塁打1・本塁打1、三振5・失策1)、四球2(うち敬遠1)で得点圏に残塁5、得点7(プラス暴投により得点1)。

         今日は13安打・3四球で出塁は16、失策による出塁1を加えた
         その全17人のランナーの行方は残塁7、牽制盗塁死1、外野手補殺による本塁刺殺1で得点8という結果でした。

         ファイターズ先発投手、武田勝投手に対し5イニングで65球(13球/イニング)
         またトータルでもファイターズ投手陣に対し9イニングで143球(約15.9球/イニング)
         昨日に引き続き今日もライオンズ攻撃陣はそこまで突出して
         数多く忍耐強く闘い続ける打席を積み重ね続けたとまでは言えませんでしたが

         それでもフルカウントに持ち込む打席を2度作り出しそれぞれ8球、6球を費やさせながら
         後者の打席で四球を奪い、出塁を奪うことに成功するなど
         全5打席で20球を費やさせながらいずれも四球(うち1度は敬遠四球)で
         2個の出塁を奪うことに成功したナカジさんを始め

         9回にフルカウントからの6球目をはじき返し安打で出塁するなど
         全5打席で19球を費やさせながら3安打で3出塁を奪うことに成功したクリさんや

         初回にフルカウントに持ち込み8球を費やさせる打席を作り出すなど
         全5打席で20球を費やさせながら単打、本塁打、そして失策で
         3度出塁することに成功した剛也さん、

         また全4打席で計17球を費やさせながら四球1・単打2で
         3つの出塁を奪うことに成功した秋山さんなど

         様々な場面で、数多くの打者たちが効果的に、頻繁に
         忍耐強く闘う打席を織り交ぜ続けたことで

         出塁を16個奪うことに成功し、残塁7個の一方で
         8個の得点を奪うことに成功しました。

         犠牲バント失敗、牽制死などミスもあちらこちらに散見されたゲーム
         終盤までなかなか思うように得点を挙げることができないイニングが続きますが

         それでも変わらずに、1つ1つ出塁を積み重ね続けたことで
         最終的には、トータルで見れば8得点を奪うことに成功したのですから

         今後の戦いでも、どれだけリードを奪われても決して焦ることなく
         とにかく攻撃陣はまず、今自分が臨んでいる“この打席”だけに集中し

         常に忍耐強く闘い続ける打席を数多く作り出し、織り交ぜることだけをアタマに置き
         1つ1つ、出塁を奪い続けていってほしいと思います。

 ★Tips 3 : この2戦における2つの勝利はもちろん
         その場に臨むことを許された1人1人の選手の総力を結集することでこそ
         みごと掴むことに成功した素晴らしいものでしたが

         その中でもやはり中盤~終盤における、僅差の得点差ランナーを数多く得点圏に背負って
         最も緊迫の場面(highest leverage moment)で登板し、みごとに素晴らしい投球を魅せ

         最少失点にまとめきったグラマンさん、篤志さん、そして一久さんと言った
         ライオンズのリリーフ・エースたちの素晴らしいしごとは深く印象に残るものでした。

         この2戦の勝利を見るだけでも、また今シーズン終盤のライオンズの安定した闘いを支えた要素としても

         ミンチェさん、牧田さんをそれぞれセットアップ・マンクローザーに指名し
         シーズン後半戦当初からブルペン陣を大きく整備し始めたことで

         徐々に徐々に、イニングを問わず最も緊迫の場面(highest leverage moment)において
         篤志さん、星野さんやグラマンさんといった優秀な救援投手たちが働き場を見出し

         未然に“起こりうる大量失点”を防ぎ最少失点にまとめていき
         チームの攻撃陣に“そのゲームの勝利をつかむチャンス”を与える投球を展開、

         結果優秀なリリーフ・エースたちを次々に台頭させたことは
         非常に大きな、価値のある英断だったと高く評価できますね。

         さて、プレイオフの次の対戦相手はホークスになりますが
         ホークスも早くから森福投手や金澤投手など数多くのリリーフ・エースたちを台頭させ続け

         また攻撃陣も長打力を誇る選手あり、また俊足巧打を誇る選手ありと
         様々な特長を持つ選手を数多く揃えた、非常にバランスの良い陣容であり

         全員の力を結集して勝利をもぎ取りに来る素晴らしいチームです。

         今シーズン最高勝率を誇ったホークスに対し、今のライオンズが
         どこまで素晴らしい勝負を魅せ続けられ続けるか。

         今後も楽しみに、観戦し続けていきたいと思います。