選手たちにとって長年にわたって
途切れることなく“２ケタ”を達成することは
ひとつの目安でありまた重要な通過点でもあり
その選手が一流たる何よりの証となるもの。
まずは今日、５年連続となる１０勝をかけて
ライオンズ先発のマウンドに登ったワクさん。
結果から見ると
９回を投げ切り完投、打者３８人に対し投球数１４１、
被安打７（うち被本塁打１）、与四死球４、奪三振９で自責点・失点ともに３、
素晴らしいイニング・イーターぶりを発揮し
完投しながらＱＳをきっちりクリアしてきましたが
今日は序盤に２つの死球を与えるなど
制球がなかなか思うようにいかず苦しむ投球。
２回には日高選手に２ランＨＲを打たれ
先制点を献上するものの
１回に１度、２回に２度、６回に２度、そして
７回に２度と計７度訪れた
ランナーを得点圏においての打席では
犠飛で１点を許すもののあとはすべて打ち取る
素晴らしい勝負どころの投球を魅せ
やはりランナーを得点圏に置いた場面での
慎重な、集中力抜群の投球はさすがはエース。
きっちり“勝ち星”につなげられる投球を
じゅうぶんに肌で理解していますね。
特に７回の２アウト１・２塁でカブレラ選手との勝負は
まさに“最高の魅せ場”となる素晴らしい勝負でした。
そしてもう１つ“２ケタ”を今日のゲームで達成したのが
ナカジさんの７年連続となる１０号ＨＲ。
それも３回にライオンズ攻撃陣が
ヤスさんの内野安打で１点を返した後の
打点を挙げることを“期待”される
クリーンアップ・ヒッターの一振りによる
“もう１点”となり逆転となる３ランＨＲだっただけに
今日のゲームにおいても非常に貴重なもの、
まさに "money time" になりました。
更にはその直後に今度はブラウンさんが
球種をよんで狙って放った特大の１５号ＨＲで
この回一挙に５点を奪い取る大量得点、
まさにビッグ・イニングを作り上げることに成功しました。
その後４回、そして５回にも
今度はずんどこさんが、そしてナカジさんが盗塁を魅せ
ヤスさんが、そして平尾さんが彼らをきっちり
本塁へ生還させ、１点ずつを奪っていきました。
ナカジさんの今シーズン盗塁数も９、そして
ワクさんの今日のゲームの奪三振も９と
２ケタにまだ惜しくも届かず
今後のゲームに期待を、という数字もありましたが
今日のライオンズ攻撃陣の安打数は１０、
みごと２ケタに届く素晴らしい攻撃でした。
今は疲労がたまる時期だろうとは思いますが
明日の帆足さんも今日のワクさんと同じように
とにかく勝負どころでの粘りの投球を魅せてほしい。
そして攻撃陣は、守備陣は同じように
勝負どころでの局面打開の一振りと
勝負どころでのいつも通りの堅実なプレイで
大いに魅せてほしいと思います。
