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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

$ピーナッツとクラッカージャック-BS20100605

野球というゲームは少なくとも
1チーム9人×2の18人が参加し

そこにDHや、リリーフ陣・代打陣などの
ベンチ入りメンバーが適宜参加するとともに

その起用を決定する際にはもちろん
チームの首脳陣も参加します。

そんなたくさんの人数でお互いに
だいたい30~50の打席を、勝負の瞬間を
1つ1つ積み重ねていきます。

それぞれ大きく異なる数多くの機会を
これも特長の大きく異なる多くのメンバーで
かわるがわるこなしていくからこそ

この野球というゲームはえてして
一見とてつもなく複雑な構造を持ったもので

それに対応してとてつもなく複雑な戦術を
1つ1つ完璧にミスなくこなしていかなくてはならない、

そうどうしても思いがちです。

しかし、ゲームを1つ1つ注意深く見ていくならば
やっぱり1つ1つのゲームの勝敗は、そして
自分がその勝負の一瞬一瞬で結果を残せるかは

“ひとにぎりの運”に大きく左右されるもので

逆に安定して勝利を、結果を積み重ねていくには
どんな時も、どんな場面でも変わらない
自分の“しごと”をきっちり認識してこなしていく、

そんなシンプルなことを積み重ねていくことこそ
もっとも重要なことだろうと思います。

まずは、今日のゲーム、ライオンズ先発ミンチェさん。

61/3回を投げて打者27人に対し投球数98、
被安打5(うち被本塁打1)、与四球3、奪三振0で自責点・失点ともに3。


着目すべきは

今シーズンここまで素晴らしい成績を残し
ライオンズ先発陣の4本柱としてチームの勝利と
自らの勝ち星を順調に伸ばしていくことを
自他共に強くイメージしだした

ワクさん、岸さん、帆足さん、一久さんが
最近少しずつその優先順位を低くし
おろそかにしかかっているもの、

グラウンドボール比率。

全27回のうち四球3、犠牲バント2を除く計22度の勝負において

グラウンドアウト12、グラウンドシングル1と
グラウンドボールは計13個、約59%で

逆に外野へのエアボールは

内野ファールフライアウト1を除く
フライアウト4、ライナーシングル2、フライ二塁打1、HR1の
計8個、約36%でした。


降板した7回にはランナーを得点圏において
フライ二塁打を打たれ2失点したものの

そこまで3度得点圏にランナーを置いての勝負で
すべてグラウンドアウトで失点を防いできたことが

今日のミンチェさんのQSを産み出してくれました。

奪三振0ながら最少失点で切り抜けつつ
イニングをどんどん消化していく姿は

最近素晴らしい投球を魅せ、三振をどんどん奪いながらも
少ない失投を痛打され、フライボールで外野へ飛ばされる

他の先発投手のみなさんがもう一度思い出すべき
シンプルな投球の基本ではないでしょうか。

そして今日のライオンズ攻撃陣。

今日も4番のクリさんを除いてすべて右打者という
なんとかどこかできっかけを掴んでほしい、
そしてチームとして掴みたいという挑戦の意図が

ひしひしと感じられるスターティング・ラインアップ。

それでもやはりそんなに簡単にうまくはいかず
併殺打2つに残塁7と試行錯誤は続くものの

クリーンアップ以外の選手の放った
ソロHR2本と2ランHR1本があり、

そして6回には4番のクリさんがそのシングルで
打点1を挙げそのしごとをこなした後

下位打線に座るGGさんのシングルで
“もう1点”をもぎ取って

みごと打“線”を繋げることにも成功しました。

久々の先制点、そして追いあげられる度に
引き離す追加点はすべて自分のスウィングをした結果
素晴らしい打球がHRになったもの。

繋ぐとかランナーを還すとか、そんなことよりも
何よりもやはり打撃の一番の基本は

日ごろの準備とトレーニングで培った
自分のスウィングで迷うことなく無心で
ゾーンにきた球にきっちりとコンタクトすること。

得点はHRによってのみ産まれるものではありませんが
だからといってHRによる貴重な得点を軽視することは

それこそHRか、そうでないかという“結果”に
逆に大きく縛られてしまう考え方から
まったく抜け出せていないものです。

自分のスウィングをした結果、
“ひとにぎりの運”がうまく乗っかって
それがHRになったのなら

それも同じように貴重な1点という“キセキ”なのです。

まだまだ様々な試行錯誤が続くことでしょうが
上述のようにするべきことは至ってシンプルです。

結果として目の前の1ゲームを勝とうが負けようが
迷うことなく、複雑に悩み考えすぎることなく

いつも通りシンプルに、簡潔に勝負の一瞬一瞬に挑み
その集中力と能力をうまく発揮してほしいと思います。

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