振り子。
この動画を見ると、全部振り子の原理で動いてます。
振付をした人自体が明らかに振り子の体、パッシブな体を持っています。
それは振付を見ただけでわかります。
こういう振付をできる人っていうのは、振付に困りません。
どこに行っても音楽が取れるし、振り子っていうのはどこにリズムを持ってきても、リズムが取れます。
どんな音楽を持ってきても、振り子には当てはまります。
喜怒哀楽も全部振り子で表せます。
しかも振り子の良いところは、相手に押し付けないところです。
ダンサー側が感情を込めなくても、見る側がその振り子に乗せて感情を乗せられます。
踊る側の振り子vs見る側の振り子です。
バレエを形でやると、この振り子が無くなります。
パッシブな体を持っていない人は、こういう振付は思いつかないと思うんです。
そもそもパッシブな体じゃないダンサーは、振付自体を思いつかないようです。
多分、振付が出来ないダンサーはダンスの面白さはわかってないと思うんです。
本当の意味で音楽に乗って踊るダンスが好きなわけじゃないから。
だから、ダンサーとしては素晴らしいけど、振りを全然思いつかないってことはあり得ないんです。
これはバレエ以外の分野でもあることで、例えばギターで海外の曲を超絶技巧で弾けるけど、オリジナルの曲はまったく作曲出来ないとか。