「ピルエットが出来る体を作る」セミナー、スタート。
✤紫色の文字が参加者の言葉です。
まずはウォームアップ。
仰向けで丸めたストレッチマットをみぞおちの下に置き、膝を曲げ腰をひねり、上の膝を揺らす。両手は万歳。
パッシブムーブメント、その1。
(✤パッシブムーブメントとは体の機能や感覚を高めるための体操のようなものです。passive movement=受動的な動き。)
ウォームアップの体勢から、上の脚を開いたり閉じたり。
お尻は使わず、膝は遠いまま。
お尻は開いたまま。
膝のぶら下がり感を感じて。
おなかは腰のほうに移動して肋骨が広がる。
内臓が消えるように。
この練習はパッセの練習。
パッセの時もお尻を閉めない。
「お尻の横(大転子)から脚」のイメージではなく「おなかの奥から(真ん中から)脚」のイメージで動かす。
参加者それぞれの固い部分を緩めながら。
参加者が仰向けで「脚のぶら下がり感」を感じ始めた。
参加者が眠くなってきた。
普段、力の入っている人ほど眠くなる。
中殿筋、腸骨筋の固い人が多い。
パッシブムーブメント、その2。
次に両膝を曲げて左に倒す、両手は万歳。
そして右手の上腕を奥から内旋する練習。
これでピルエットの時のアームスのホールドが効く。
外側のフレームは使わない。
フランクフルトの棒だけ動かす。
みぞおちの奥が開かれて空間が出来ると、腕を動かすとおなかの奥が動く。
パッシブムーブメント、その3。
次に同じ体勢から、上腕を外旋させる練習。
パッシブムーブメント、その4。
次に仙骨の下に丸めたストレッチマットを置き、踏む支点を回す練習。
脚が重くなってぶら下がれば、勝手に体が伸びる。
参加者は下に引っ張られる感覚を感じている人も。
足首がぶら下がった感覚。
この感覚はピルエットで床を蹴ってパッセになる時に必要。
この感覚が無いとパッセは速く出来ない。
筋肉でパッセすると遅くなる。
「めちゃくちゃ脚が開く、パッセするとおなかに来る」。
参加者、みずからが「ここが詰まっている」というように自分の体の問題箇所に気づくようになってきた。
参加者のひとりの方は「腹筋運動の辛さじゃなくて、おなかが引っ張られて辛い」。
背骨の回旋がきけば、もう少し楽になる。
首の力を抜かないと回旋は出来ない。
私が回旋出来るようにしたら「全然楽になった」。
パッセのような一見すると上半身はボックスを保っているかのような動きでも背骨はわずかに回旋する必要がある。
これは大事なこと。
バレエではボックスのイメージを持つだけでも良くない。
仰向けでパッセをして体の固い部分に気づく。
肩の位置が正しいとパッセの感覚も変わる。
ここで立って感覚を確認してみる。
「床が近い、足の裏に張り付く」。
立つと「ズンとくる」。
続く。