続き。
無意識に縮もうとする体でレッスンしても「縮もうとする筋肉vs伸ばす筋肉」になってしまい筋力でバレエの型に近づけることしか出来ません。
これは「体vs意志」の戦いです。
体に無駄な力が入っているので引き上げることも踏むことも出来ません。
筋肉で動くからリズムが無くなります。
広がる体は遠心的な体。
常にリラックス。
縮む体は求心的な体。
常に緊張。
体の方向性が全部反対なのです。
矢印の方向がすべて逆なのです。
ストレッチでもレッスンでも指導者は常に生徒の体にさわって、関節を正しい位置に入れ続けなければなりません。
これは外側の形を整えるという簡単な話ではありません。
「もっと膝を伸ばして!」「もっと踵を前!」とか注意するだけなら誰でも言えます。
まず、指導者自身が正しい位置に関節のある体を持ち、なおかつ生徒の関節を正しい位置に誘導できる人で、なおかつその指導者が体を何度もさわらなければ無理です。
続く。