続き。


骨盤底筋から脚が落ちるように踏んでます。


かと言って、普通の人が骨盤底筋を鍛えたら藤井さんと同じように踊れる、というわけではありません。

普通の人が鍛えたら他の部分も強くなってしまいます。


強い部分の少ない体の人が天才です。

強い部分が多ければ多いほど才能が無い。

体がヌリカベになってしまうのです。


藤井創太さんは、体が完全に「でんでん太鼓」だから上半身を振り回せます。


だから腕のりきみが無く、キレも良い。

ゴムがビヨーンと伸びた後に縮むようなキレ。

中心から腕を跳ねるように出すのが上手い。

必ずコアから動いている。


体幹が「弾むゆで卵」みたいです。

固めている体幹ではないです。

ちゃんと体は繋がっている。

中心から動いている。

腰から動く。


腰から脚がぶら下がって踏めてるタイプ。


ずっと腰が浮いている感じ。


ぶら下がり踏み。


ああいった「ぶら下がり感」はヨーロッパの人には出せません。


ヨーロッパの人には無いキレがあります。


踏めてる人は、上半身の力を抜いて踊れます。


だから、末端に遊びがある。

手も足も遊びがある。


ゆで卵から腕と脚をぶら下げてブラーンブラーンとしている感じです。

抜け感があって軽い。

ディスコダンスみたいなオシャレな踊り。


他の日本人は、手先に意志があり過ぎると思います。

手を作り過ぎていて、遊びのある人が少ない。


それと彼は床が踏めてるからドヤ顔が目立たない。


踏めてない人がドヤ顔するとドヤ顔が目立つ。

見る側はダンサーの顔ばっかりに目がいってしまいます。


続く。