今回は藤井創太さんの床の踏み方、体の使い方を書いてみます。
私は社交ダンスの専門家ではないので、彼の社交ダンスについて書いているというわけではなく、彼の体の特徴について書いてます。
まず床を踏める人には、踏んだエネルギーが背中側を通る人、おなか側を通る人の2種類がいます。
それと細いエネルギーか、太いエネルギーか。
背中側を通るヨーロッパの人は、細く長く強いエネルギーです。
線のような細さです。
それに対し、おなか側を通る日本人は太いエネルギーです。
藤井創太さんは踏んだエネルギーがおなか側を通るので、ヨーロッパの人の「踏む」とは全然違います。
「床を踏む」というより「床を刺す」です。体から刺してます。
床から足が生えてる人ではありません。
社交ダンスの正統派の踏み方ではないと思います。
バレエ界だと熊川哲也さんと同じタイプの体をしています。
熊川哲也さんも藤井創太さんと同じで回転が得意でした。
(ちなみに藤井繋がりで、若い頃の藤井フミヤさんも同じ軸を持っています。藤井フミヤさんは歌手なのでダンスの練習はしてないだろうけど、ダントツで踊りが上手いです。)
比較のために世界チャンピオンだというトローレス・バーガー&イナ・ジュリゲコヴァ組の動画も見ましたが、トローレス・バーガーは踏んだエネルギーが全部背中に行ってます。
トローレス・バーガーは、左右の股関節の位置も中心に寄っていて素晴らしく良いです。
まるで一箇所から両脚が生えているような体で軸が細いです。
パートナーの女性も上手いです。
日本人に多いのですが、左右の股関節の位置が離れていると軸が太くなり移動がしにくくなります。
体の中に電柱が入っているような体です。
足の親指と人差し指の間から踵までの「フィギュアスケートの靴の刃のライン」で踏むと背中側に来ます。
彼は別のラインで踏んでるのかもしれません。
それでも藤井創太さんは日本人では珍しく元々踏めてる人、踊りができちゃう人です。
股関節の条件は相当良いです。
だから、元々引き上がっている人。
「引き上げよう!」と思って自分の力で引き上げたら、腕の力が彼ほどは抜けません。
ちゃんと踏んだエネルギーがボディに届いています。
でも、エネルギーはヨーロッパの人に比べると太いです。
それが骨盤底筋に上がってきてます。
そして骨盤底筋がすごく強い。
だからオシッコの出方に勢いがあるはず。
続く。