続き。
バレエでも同じなのですが「大きく動こう!」という強い意志を持って踊ると逆に小さく見えます。
これは床が踏めていれば背骨(軸)または脚(股関節)から動くのですが、踏めてない人は末端や上半身(頭)から動くからです。
そうすると末端が背骨に近づく動き、体を縮める動きになり、踊りが小さく見えます。
頭から先に動くと慌ただしく見えます。
だからまったく同じ動きをしていたとしても違って見えます。
中心が動いてない人が、中心から動いている人の形を真似をしているからです。
動きの始まりと終わりが逆なのです。
床が踏めるヨーロッパの人は、中心から末端に向かって(下から上に向かって)伸びる動きをします。
遠心的な体です。
花火のような動きです。
床を踏んだエネルギーは、土踏まず→くるぶし内側→内もも→股関節→仙骨→背骨→脇→という流れになります。
踊りでは、まず背骨が動いて、それに肩腕手がついていきます。
だから、もこしさんが言うように
「海外選手に習っているとスパイン(背骨)という言葉がよく出てきます」となるのです。
(ちなみに藤井創太さんは元々踏める人なんですが、踏んだエネルギーが背骨ではなく、おなか側に上がってくる人です。ヨーロッパの人とはまた違った踏み方です。藤井聡太さんの体の特徴についてはまた今度書いてみます。)
床が踏めない日本人は、末端から中心に縮む動きをします。
求心的な体です。
イソギンチャクが縮むように。
日本人は手先の意識が強いのです。
だから手先が器用です。
続く。
私は踏んだエネルギーが背骨を通る体なので自然と背骨に意識がいきます。
私は背骨にしか意識がない。
— バレエスタジオ ビート (@passive28467272) 2023年2月12日
↓昔、書いた記事です。
この前、遊園地に行ってきてそこでジャズの歌とダンスの舞台を見てきた。
それには黒人、白人、日本人が出演していた。
それで同じ振りを皆で踊っていたのだけど、黒人が一番動きが小さくて、日本人が一番大きく動いていた。
が、一番小さく動いている黒人は体の中から動かしているのでカッコいい。
踏んで、上がって、落ちる。というボールがバウンドするようなリズム。まさにバスケットボールのドリブルのようなリズム。
すべてこれで動いていた。
上がって落ちる瞬間に完全にリラックスしているので、それが体の揺れとかしなりになる。
対して、日本人は体の中が動いていない。表面的に外側だけで頑張って大きく動いているから何かが違う。
踏めないから上がらないし、上がらないから落ちない。落ちないからリラックスもしてない。
こういう部分は見ている人に伝わる。