今まで育ててくれた先生が自分にとって良くない先生であっても、たとえいじわるされていたとしても、いつか上手くなってその先生に認められたい、褒められたいという気持ちがある人は結構いるのではないでしょうか?
生徒をそんな気持ちにさせる毒性を持った先生も存在します。
毒先生は
「私はこれだけ苦しんで苦労してバレエと関わっている、あなた達ももっと苦労してバレエというものをやりなさい。」
「楽をするな。バレエを楽しむな。苦労してこそバレエ、厳しい世界がバレエ。」
そういう気持ちを持っている。
そして毒に引き寄せられちゃう生徒がいる。
昔、こんなことを言ってた生徒の方がいました。
教え始めの私はたいした教えは出来ませんでしたから、特に良くも悪くもない何の個性もないレッスンをしていたと思うのですが、
「先生は私が1番初めに習った先生だから」と言ってきたんです。
それで私は「特別なものは何も与えてないですよ」と答えたんです。
「でも1番初めに習った先生は特別なんです、ずっと忘れないし、いつでも思い返す」って。
これは女性特有の感情なのかもしれないけど、すごく親子関係と似ているな〜と思いました。
毒があっても、嫌なことを言われても、子供って親のことが好きでしょう。
結局そこに戻っちゃう。
呪われているように考え方とかも戻っちゃう。
親が嫌いと言いつつ、親に認められたいと思って生きている。
そういうような関係性がバレエにもあるなあ〜と思います。
今習っている先生に好かれたい、認められたいっていう気持ち。
でも自分にとってこの先生は良くない、と思った時にスパッと切れるのも成長だと思います。