続きです。
今回もloveballetさんの素晴らしい記事のリブログです。
次に私が昔書いた記事です。
足首を内に内に引っ張られて中心に集まり、それが地球の中心に引っ張られている感覚があります。
実際は足首以外の脚全体に内に内に引っ張られている感覚がありますが、足首が一番強く感じます。
5番だと足首より上の位置を地球の中心に引っ張られています。
loveballetさんの記事の青矢印のイラスト、私の記事の1枚目のイラスト、似てますよね。
無駄な力が抜けて踏む力が強くなると、脚の下のほうが引っ張られるような感覚になってきます。
低い位置が引っ張られるほど楽にターンアウト出来るようになります。
前回書いたように、螺旋を発生させるには股関節で体重を支える必要があります。
そのためには股関節を良い位置にハメることがとても重要です。
私がパーソナルレッスンで、まずやることは股関節を良い位置にハメることです。
股関節が良い位置にハマると、全身の無駄な力が抜けます。床が踏めるようになります。
そうすると地球に引っ張られる感覚になり、それがターンアウトに繋がります。
その、内に引っ張られる感覚を内旋とloveballetさんは感じていると推測します。
今回は股関節をハメる方法を書いてみます。
・腹直筋、恥骨筋、腸骨筋、大腿四頭筋(特に大腿直筋)、背中をゆるめる。
これらの筋肉をゆるめると、loveballetさんが股関節をはめるのにかかるという時間10秒が短くなっていきます。
5番の後ろ脚も大腿四頭筋の直筋をゆるめれば、ハマりやすくなります。
股関節がハマってないと股関節を痛めやすいです。
多くの人は股関節を痛めた時にお尻側や骨盤の横から改善しようとしますが、根本的原因は身体の前面や背中にあることが多いので、そちらから改善したほうが良いです。
大転子が出っ張る人も大転子からのアプローチでは難しいです。
・坐骨からハムストリングス、膝の裏、ふくらはぎもゆるめる。この裏側ラインが長くなければ5番には入りません。
中臀筋、腸脛靭帯、前脛骨筋もゆるめます。
さらに足首と肩関節の調整も必要です。
そもそも「股関節の良い位置ってどこ?」という方がほとんどだと思いますが、文章では説明できないので興味ある方はビートに来てください。
あえて文章で説明するなら、恥骨に近く、皆さんが思っているよりも前の位置です。
力で股関節を良い位置に入れることは出来ません、力を抜かないと入りません。
力が入ったままだと良い位置に近いところまでは股関節が来るけど、微妙に違います。
バレエでは、この微妙な差(ほんの数ミリ)がとても大きいんです。
loveballetさんの『いつかサッと立っただけで「ハマってる人」になれるのかしら??』という疑問に対する答えとしては、やり方を間違えなければ1〜3年かければ誰でもハマるようになるのではないでしょうか。
長い人だと5年かかるかもしれません。
鍼や整体を併用すれば時間を短縮することができます。
この、立っただけで「ハマってる人」になるのがとても重要なのですが、次回はその理由を書いてみます。
続く。