アテールからポワントに立つ方法は2種類あります。
下の絵の、左がロシアメソッドのジャンプアップ、スプリングアップです。
ドゥミをはじくから一気にポワントに立つ。
下方向に転がす。(でも直線的には踏んでない)
足裏で踏む割合が高い。(でも土踏まずで床を掴まない)
右がイギリスメソッドやフランスメソッドのロールスルー、ロールアップです。
ドゥミを転がす。
富士山のように、漢字の「八」のように、すえひろがりに転がす。
内ももで踏む割合が高い。(両足の内ももは寄せずに、内ももをシャネルのロゴマークのように流して踏みます)
円を転がす方向が違うけど、どちらもS字のしなりを転がしていることに違いはありません。
ロシアのほうが足裏のバネが効いてます。
どちらも足指の力は意識的に使わない。
土踏まずで床を掴まない。
おなかで引き上げない。
それでいて、どちらもS字に踏んでいる。
いろいろな振付があるのでどちらも必要です。
本来バレエの立ち方には、この2種類しかありません。
日本人がやっているのは常におなかを引き上げて脚で立たない。という真逆の立ち方です。
もう1つの立ち方として足裏、足指の筋力で立つ方法もありますが、これはもちろん間違った立ち方です。
筋力はいずれ衰えます。
それに対し「転がり」という機能は一度身につければなかなか衰えません。
それとポワントに「飛び乗る」とジャンプアップは全然違います。
ジャンプアップで床から足裏が浮いていたとしても、空中でドゥミを通ってます。一瞬で。
上の絵の「カ」が踵、「ツ」がつま先です。
そもそもほとんどの日本人の体はどのメソッドにも当てはまらないので、メソッドにこだわる理由がありません。
私はビートでメソッドに当てはまる体を作る方法を教えています。