バレエ界では甲出しが盛んです。
甲出しレッスン、甲出しワークショップ、甲出しセミナー、甲出し整体、甲出しストレッチ、甲出しグッズ(甲出しスティック、フットストレッチャー、healmoヒールモ?ヘルモ?等)たくさんあります。
でも甲出しをして、甲が出るようにはなったけど
•怪我をした。
•踊りにくくなった。
•実際の踊りになると甲を出し切って立てない、甲が出て見えない。
そういう方が多いと思います。
今回はその理由を書いてみます。
まず甲出しをして甲が出るようになったら怪我をした人。
その理由はとても簡単です。
それは、甲が出て曲線になった脚をまっすぐ踏んでいるからです。
まっすぐ踏むと甲に乗ってしまいます。
想像してください。
車で走っていて、カーブした道を直進したらどうなりますか?
ぶつかりますよ。事故になります。
X脚をまっすぐ踏んで上下の力を加えると膝を押して痛めます。
それと同じ原理です。
まれな例ですが、有名な日本人バレエダンサーでも軸足の甲に乗っかってしまい、舞台上で甲側に倒れた方もいます。
膝が床に直撃したらとても危険です。
形(骨格)と機能が、ちぐはぐだから怪我をするのです。
機能を置き去りにして形だけ変えるからです。
甲はアクセサリーではありません。
アレッサンドラ•フェリ。
60歳近くになった現在も踊れるというのはフェリの立ち方こそが体にとって自然で無理が無いからです。