逆にバレエ向きではない体を持った先生(大人の体に近い先生)の指導は理解しやすいです。


筋肉で動いているからです。


大人の体でも出来るので正しいと感じます。


バレエ向きではない先生は感覚が鈍いので知識を増やすのか好きです。


バレエの正解がわからないので、ピラティスの資格の教科書のような正解がはっきり書いてあるもの、正解が用意されているものを求めます。

このように解剖学とか論文などわかりやすいものを好む傾向があるので、そういった部分も大人に好まれます。


だから条件の悪い大人は条件の悪い先生を選ぶことが多いのです。


間違った先生、間違った理論、間違ったストレッチや筋トレ、間違ったYouTube動画、間違ったブログを選びがちです。

ターンアウトしない体、5番に入らない体、つま先が伸びない体でありながら、頑張って努力してバレエを踊る先生を自然と選びます。


わかりやすいブログを書いている指導者がたくさんいますが、わかりやすいことが正しいわけではないので注意してください。


そういう先生の指導をずっと受けていると、条件の良い先生のレッスンを受けても理解できなくなります。


条件の良い先生のバレエは筋肉の力を使わないので「やってる感」が無いからです。



大人では少ないのですが、元々の条件が良い人は間違ったことを教わっても、間違いに気付くことが出来ます。

だからある程度は体がバレエ向きになってこないと良い先生を選択出来ないかもしれません。


バレエを自分の体のレベルまで下げるのではなく、自分の体をバレエのレベルまで上げましょう。

これは可能なことです。


また、条件の悪い先生は悪い部分を指摘する指導をします。

床が踏めない先生は視点が一点を凝視しているからです。

思考も一点集中になります。

全体を見て原因から治すのではなく、部分に対する指摘です。

悪い部分を10個も20個も指摘して上手くなったように思わせることは簡単です。

そしてそういう指導が効果的だと勘違いする大人の方もいます。



結局、条件の悪い人はどんなに頑張っても筋肉に力を入れて踊るバレエ、固めるバレエをするしかないんです。
バレエに向いてない体でバレエをやるんだから、どうしたって無理があるんです。


条件が悪い人のバレエ。 

力で踊る。
小さく踊る。
正しくない体の使い方で踊る。
これらを何十年続けてもバレエ向きの体にはならず、むしろやればやるほどバレエ向きの体から遠ざかっていきます。
大人がいわゆる大人バレエ(大人向けの体の使い方のバレエ)を習うといつまでたってもバレエになりません。
体にもゴツゴツした筋肉がつきます。
「大人から始めたので別にプロのバレエダンサーを目指しているわけではないし、ちょっと姿勢やスタイルが良くなって体のラインが変われば満足です。」という目的の方も大人バレエを習うことは結局は遠回りになります。