セルジオ・オリバはスタンディングのバーベルトライセップスエクステンションが大好きな種目で三頭のメイン種目だったそうです。

たしか90キロでやっていたと雑誌で読んだ記憶があります。


バレエの立ち方になると、足が重い感覚になり体が倒立振子(逆さまの振り子)になって、三頭の出力で軸を揺らすような感覚になります。

軸が起き上がりこぼしっぽく、メトロノームっぽく動いて。

オリバは、この種目をトライセップスストレッチと呼んでたそうです。

収縮させる、というよりストレッチっぽいですよね。
もしかしたらオリバが長時間労働の後にトレーニングしてたのは、筋肉がストレッチされて気持ち良かったからかもしれません。

ビンス・テイラーのワンハンドフレンチプレス。

ものすごく揺れるビンス・テイラー。
フレンチプレスはバーベルでやると前後の揺れ、ワンハンドでやると左右の揺れが感じられます。
軽いダンベルですがとても辛そうです。
ビンス・テイラーのトレーニングは最初の1種目だけ重い重量でやったら、2種目以降は軽いウェイトでやっていたそうです。




なんでこんな酷いフォームでも効くのかというと、ロニーの左腕は赤矢印方向に伸ばしているのに対して、軸は黄色矢印方向に揺れるからです。

軸の揺れが無い人は赤矢印のように「真上だけが上」、軸の揺れが起き上がりこぼしのようにある人は2本の緑矢印の間の範囲が上と感じます。
「上と感じる空間」が広いです。

だから、リズミカルに軸を揺らしながらやれば負荷は抜けにくいです。

踏ん張ったり、固定してません。

老人とか非力な女性は、オリバとは逆の揺れをしている場合があります。
ケーブルクランチっぽく全身の力で丸まりながら押し込んでしまう動き。
それだと負荷が分散するし、ウエストが太くなって体型も悪くなります。