続き。


スティーブ・デイビスの美しいサイドトライセップスポーズ。

クラシックフィジーク的。

腰を切って、流した脚は外旋している。

ポーズに流れるようなラインがある。立体的なポーズ。

欧米人は体に対角線があるのでウエストをひねりたくなる。

日本人のサイドトライセップスと比較するとだいぶ違う。


日本人はおなか軸の平面的なボディなのでサイドトライセップスでもウエストをあまりひねれない。

だからウエストが太く見えてしまう。

流した脚もあまり外旋しない。


このポーズの取り方は、日本人の歩き方の延長。

日本人の歩きはナンバ歩き的。ウエストをひねらない。

肩と骨盤のラインは常に平行。

その体でポーズすると和風サイドトライセップスになる。

ナンバ


欧米人のサイドトライセップスも彼らの歩きの延長。

動画は社交ダンスのルンバウォーク。

ルンバウォークは欧米人の歩き方の特徴を強調したもの。

ルンバウォーク


欧米人は歩く時に脚の内旋からの外旋がある。

上の動画の男性が「プッシュ」と言っている体勢で歩きを止めてポーズをとれば、そのまま腰を切った洋風ダブルバイ、洋風サイドトライセップスになる。


クラシックポーズの出来上がり。


スティーブ・デイビスの上半身を隠せば下半身はルンバウォークそのもの。


ルンバウォークは「重たい足を引きづるような歩き」。

足は軽くなっては駄目で、脱力して下に足が引っ張られる感覚が大事。

この歩き方だと、歩くたびに大腿直筋とか腸腰筋あたりがストレッチされて欧米人的な姿勢になっていく。


足が重くなると足は中心に寄ってくる。


内ももで立っているので一本線上の歩き、バレエの5番の歩きになっていきます。

股関節の位置も徐々に中心に寄っていきます。

無駄な力が抜けて、足裏の体重移動や距骨の動きが良くなると、足が回転するような感覚になります。

それが振り子歩行です。

だから、立ち方や歩き方を変えるのが大事。
でも、立ち方や歩き方を変えるのは簡単なようで、とても難しい。
何十年も無意識にやってきたことだからその人の癖があらわれる。
それをバレエのレッスンで変えていく。


歩く時の脚の内旋からの外旋は、ビキニフィットネスやボディフィットネスのウォーキングにも必ず必要な動き。

脚がぶら下がるように抜けてないと脚の内外旋はおきない。

大転子側で立っていると股関節の動き、股関節の回転が悪くなる。

股関節が上手く動かないなら、肩関節も上手く動かない。


続く。