続き。


日本人と欧米人の立ち方の違いがはっきりわかる動画です。

薊さん

持田さんはサイドランジポーズの軸足は、座るように指導しています。

これは日本人的な沈んだサイドランジポーズ。

ミロシュ動画でわかるように、トップビルダーは座り込みません。


薊さん

「脚がプルプルしちゃって」

持田さん

「下に座っちゃったほうが良い、脱力すると良い、(踵にお尻を)乗せちゃっていい」

これは体が沈んでるから疲れます。


沈んだ状態でレッグエクステンションの力の入れ方で、床に対して大腿四頭筋で反発しながら立っているからです。


これは他の日本人のフリーポーズを見ても座ってる人が多いです。JBBFの全国レベルの人達も。


欧米人はサイドランジポーズで、それほど疲れません。


内ももで立ってるから上半身は上に伸びるためです。


持田さんは流した足の足裏をベターっとつくように指導しています。


それに対し海外の選手は、流した脚の親指側面や内くるぶしを床につく人も多いです。

内ももが強いので親指側面に体重をかけて立てます。

バヌー


セルジオ・オリバも親指側面に体重をかけてニーイン。

オリバ

足の親指側の側面で立っても、肩関節、股関節、距骨の球でバランスを取るから直線的な重力のかかり方にはなりません。

だからニーインしても膝を痛めません。


日本人のサイドランジポーズは相撲のそんきょを片足でやった感じです。


欧米人のサイドランジポーズはバレエのグランプリエです。

形は似てても軽さが違います。


マラーホフ

動画では下までしゃがんでないけど、膝を曲げても沈んでないのがわかると思います。

膝を曲げるたびに沈んでたら疲れて踊れません。

これは持田さんの指導を批判しているわけではなくて、日本人が沈む体のままポーズするなら、軸足に座り込んで流した足は足裏をついたほうが確かにやりやすいです。

軸足に座り込まないと、バランスを崩してグラグラしてしまうし、すぐクタクタに疲れちゃう。


持田さんは欧米の真似じゃなくて日本人の体に合う指導をしていると思います。 

流した足も欧米人みたいに親指側の側面で立ったら膝を痛める人が出てくるかもしれません。


ただ海外の大会で欧米人に混じってこの日本人的ポーズをしたら評価されるかは微妙です。

たぶんオリンピアでは評価されないと思います。


重心の位置が違うから、見た感じの印象が違います。

だから、オリンピアトップ選手のような上に伸びる体を作って欧米風ポーズをとったほうが良いと思います。


昔は私も「なんでこんなに辛いポーズをリー・ラブラダとかモハメッド・マッカウェイは軽々と出来るのか?」と不思議でした。


立ち上がる時も「よっこいしょ」っていう感じになっちゃうし、辛いからフリーポーズにも入れられませんでした。

続く。