私のバレエの先生は正しく立てていると

「下半身は床に引っ張られ、上半身は上に引っ張られる感覚がある」

「エネルギーが下から土踏まず→内もも→股関節→仙骨→背骨→脳天の流れで上がってきて上に放射される」

と言ってます。


この感覚のある体の人が鍛えれば美しくなると思います。


これは「意識的に引っ張る」じゃなくて「勝手に引っ張られる」です。


能動ではなく受動(パッシブ)です。


この上下左右に引っ張られて伸びた状態が、どんな種目をやっても効く体です。


Twitterでのフォロワーさんとの会話。


フォロワーで、ジムでトレーニングする前に公園のポール柵で綱渡りをしている方がいたので、それに対する私の返信がこちら↓


❝素晴らしいと思います!昨日「足が引っ張られる」というツイートをしましたけど、足が引っ張られると一本線の上を歩くような歩き方になります。モデルの歩き方です。さらに引っ張られると5番の歩き方になります。バレエの立ち方です。内ももで立つと脚は内に寄ってくるから自然とクロスしていきます。❞


一本線上を歩くモデルの動画。もちろんファッションモデルは上に伸びる体です。


一本線を越えて両足がクロスした5番の歩き方。


大転子が外に外れたあまり良くない歩き方。女性らしさを出すためか?クネクネし過ぎ。マッスル北村さんのワンハンドダンベルプレスと同じ大転子の外し方。このままだとどんどんお尻が横に広がる。ファッションモデルもバレエをやったほうが良い。マッスル北村さんもバレエをやったほうが良かったんじゃないかな。


これらのツイートに対するフォロワーの方の返信がこちら↓

❝ありがとございます。
クロス!5番の歩き方、はじめて知りました。早速見よう見まねでやってみましたが、今だかつてないほど、背骨の中心に限り無く近い軸が通った感じがしてビックリしました。
ウエストがよりタイトにしめられる感覚もありますね。柵の綱渡りは落ちかけたらネバらないようにします笑❞

私の返信↓

❝感覚が鋭いですね!「背骨の中心に限り無く近い軸が通った感じ」←ボディビルダーとしての才能そのものです。中心が強くなれば他はリラックスします。どの種目をやっても効く体です。この中心の軸が通る感覚は脊柱起立筋とはまた違うものです。

日本人は立った時に足首、膝、股関節がやや曲がって沈んだ姿勢の人が多いので、おなか側に軸が出来やすいです。だから欧米人ほどは背中が発達しません。❞


❝ウエストがよりタイトにしめられる感覚もありますね←これまた素晴らしいです!これは背骨に軸が出来て体が上に伸びた結果、胸郭が膨らんでみぞおちの力を抜けて閉じたからだと推察します。ウエストが閉まった感覚がある時、同時に肩と背中は広がります。❞


❝その体でトレーニングすればウエストが細いエックスフレームが自然と出来上がります。細いけど強い腰です。バキュームポーズもしやすくなります。ウエストを意識的に閉めるのではなく、立ち方を変えただけで勝手に閉められる。というのもポイントです。❞


バキュームポーズは、いかに腹筋を凹ませるか?ばかり考えがちだけど、立ち方によってやりやすさが変わってきます。


バレエダンサーは床を踵で押しただけでおなかが凹みます。


バキュームを誰が最初にやり始めたのか知らないけど、その人の体にとってバキュームが自然だからやりたくなったんでしょう。


ジョン・ディフェンディスの美しいバキュームポーズ。