<生活の為に仕事をするとは、どんな事か>

 

これから皆さんは、学校でいろいろ勉強して進学し、ほとんどの人は就職され、生涯何かの形でお仕事をすることになると思います。

そこで今日は、この仕事を通して、生きる目的についてお話したいと思います。

 

 

 

まずは仕事をする目的は、大きく分けて二つあることを、知っておいて下さい。

その一つ目は生命活動のために仕事をする事(肉体維持の活動)二つ目は人間性を高めるために仕事をする事(精神的活動)と、二つの目的があります。

今回は、「生命活動のために仕事をする」と言う事はどんなことであるかを、お話ししたいと思います。

ちょっと難しいこの、生命活動と言う言葉ですが、これはどんな事かと言いますとそれは、生物が命を維持する為に、仕事をしたり何かの活動をしたりする事、これを生命活動と言うのです。

 

人間は動物の一種です。人間を含め鳥類、魚類、昆虫などの生物は、生ていくためには最低限の活動として、次の四つの行動を必ず行うものです。

これは生きていく為に与えられた本能と言うもので、体の内から湧き起こる、生きていく為の自然の欲求なのです。

 

その四つの欲求とは。

 

生物の本能(人間の場合)

1-食べること・・・・(食欲)

2-寝ること・・・・・(睡眠欲)        3-子供をつくること・(性欲)        4-身を守ること・・・(物欲)

 

この四つの行動は、どんな小さな虫から大きな動物まで、人間を含めあらゆる生き物が、生きていく為には必ず行わなければならない必要な行動なのです。

この四つの行動を生命活動というのですが、この生命活動を人間の社会では、「生活」と言っているのです。

 

ここで重要なことは、四つの欲求「食べる食欲、寝る睡眠欲、子供をつくる性欲、身を守る為の物欲」は生きていくために、私達の体の内から自然に沸き起って来るものであり、そしてそれは誰もが、「どうしようもなく突き動かされてしまう」欲求となって現れてくる、と言うことです。

この「どうしようもなく突き動かされてしまう」と言うことが、ルールを守り共に助け合って、生きて行かなければならない人間社会にあっては、勝手気ままな行動は許されず、我慢しなければならないという、苦しみの原因となってしまうのです。

 

また人間社会は自然界の動物と違って、高度で複雑な社会生活を営んでいる為、その社会生活に対応した高い能力も求められます。

これもまた生きていくうえでの、苦しみの要因ともなっているのです。

 

現代社会では、サラリーマンとして会社勤めをしたり、個人事業者として仕事をしたり、その他いろいろな経済活動をして、最終的にはお金を手に入れるのですが。

ほとんどのひとが、そのお金を手に入れる目的は、健康で快適な生活を、楽しく送る為だと思うのです。

 

しかし、ここでよく理解して頂きたい事は。これらの生命活動(生活)はどれほど、高度にかつ複雑に行っていても、根本的に掘り下げて考えてみると、食べること、寝ること、子供をつくること、身を守ることなどは、自然界の動物でも、全く同じ生活をしているのだと、理解して頂きたい事なのです。

 

どんなに立派な会社勤めや役所勤めをしても又、一流スポーツ選手や有名芸能人となって高給取りになったとしても、その目的が衣食住、教育、健康、娯楽の充実をはかる為に仕事をしている、と言った目的だけのものであったならばそれは、自然界の動物と全く同じ、生命活動の次元であるとはっきり、認識しなければなりません。

でなければ、他の動物とは違い、圧倒的な知性と精神性を持って生まれてきた人間として、この世に生まれてきた本来の目的を、見失ってしまうからです。

 

生命活動の本質を深く、掘り下げて見据えることがなければ、生きる目的を見失い、苦悩と落胆を繰り返す人生を送らなければ、成らなくなってしまうからなのです。

 

 関連動画>

 バガヴァッド・ギーターを語る(1)

 バガヴァッド・ギーターを語る(2)

 バガヴァッド・ギーターを語る(3) 

 バガヴァッド・ギーターを語る(4)

 バガヴァッド・ギーターを語る(5)

 バガヴァッド・ギーターを語る(6)

 バガヴァッド・ギーターを語る(7)

 釈尊の教えを語る (最上の幸福とは)

 釈尊の教えを語る (我も耕す)

 

白井勝文のホームページ

http://ichigenkuyou.work/

「祈りの芸人」

津軽三味線 白井勝文

 

クリシュナパワー施術師

白井勝文(バール・クリシュナ・フミオ)

sirai-katuhumi@sea.plala.or.jp