昨日のNHK大河ドラマ「真田丸」は、大阪冬の陣の和睦シーンだった。
ドラマの内容に真偽は別にして、徳川方が何処かのタイミングで
豊臣家滅亡を決めたのは間違いない。
「関が原の戦い」の時点では、豊臣家といえば大富豪中の大富豪。
関が原の戦い後でも、豊臣家が大富豪であり、大大名であったことは間違いなく、
その後の流れの中でも、生き残りのチャンスはいくらでもあったのに、
滅亡してしまったのは先の見通しができなかったこと、に他ならない。
さて、僕が問題にしたいのは、豊臣家の愚かさではない。
徳川のことの進め方であり、今の世の中でこれから同じことが起きると思うのだ。
徳川家康は、三方ヶ原の戦い以降、巧妙に根回しし、
自らが絶対的に有利な状況を作り、負けるはずがない、
という状況を作ってから戦った。
関ヶ原の戦いにおいても同じで、小早川が裏切らなければ西軍が勝った、
という話があるが、それは間違いだ。
家康は、「豊臣家のために」という大義名分で石田三成を敵として、
豊臣恩顧の大名を騙して味方につけた上で、吉川を取り込み、毛利を騙し、
小早川の調略に成功したからこそ戦ったわけで、そうでなければ戦わなかった。
関ヶ原の戦いでは、福島、細川、加藤、黒田などの豊臣恩顧の大名に戦わせ、
彼らの戦力を失わせた上で、自らは戦わず力を蓄えた。
圧倒的に有利になってからは、やりたい放題。
約束は反故にし、徹底的に徳川の安泰と豊富勢力の弱体化を図った。
そして、大阪冬の陣。
和睦によって、秀頼の身の安全と本領の安堵を一旦約束し、
二の丸、三の丸を取り壊し、外堀、内堀を埋めた上で、
大阪夏の陣で豊臣家を滅ぼすわけだ。
僕は現実に、似たような目に何度か遭ったことがある。
例えば、売上を水増しされたデータでホテルを購入したケース。
ホテルは売買価格が大きいが、銀行融資がつきにくい。
そこで頭で半金くらいを支払い、残金を数ヶ月後に支払い決済、
所有権移転という売買を行うことがある。
頭金を支払って、こちらで運営を初めてしばらくして、
売主の売上改ざんが発覚したのだ。
こちらは当然、売買契約の白紙撤回、あるいは売買価格の見直しを要求したわけだが
売主の手元には、頭金の半金はすでにない。
売買価格の見直しにも応じない。
こちらが手の打ちようがないことを見透かして強気だ。
当然、こちらも対抗手段として、残金の支払いに応じないわけだが
そこで、あの手この手の嫌がらせが始まる。
極◯会、住◯連合、同◯、などの輩のやることは執拗だ。
まずは脅し、それが通じないと営業妨害、それが通じないと強硬手段。
最後は営業停止に追い込まれた。
こちらとしては、お金は出ていっているわけで、営業もできなくなると丸損だ。
相手からすると、そういう徹底的に有利な状況にした上で、交渉してくる。
最後は、相手の要求を飲むしかなくなる。
僕もあまりにムカついて、対抗しようかとも思ったが、その時はまだ30代。
先が長いことを考えると、そこで反社会勢力との関係を持ちたくなかった。
かといって、相手の要求を飲むのは僕のプライドが許さず、
っていうか、感情が許さず、正攻法で裁判に持ち込んだ。
もっとも、そこにエネルギーを使いすぎても生産性がないので、
弁護士に任せたら、前向きにホテルとか別の事業を展開したのだが。
有名な会社の例だと、三井住友銀行(SMBC)のケースもある。
あそこには、もっとスゴイことをやられたな。笑
大企業だけあって、巧妙だったけど。
うちなんかは、小さい会社だから大した話にもならないが、
同様のことは、もっと大きなマクロ的に、じわじわと今の社会で起きている。
そう、アマゾンや楽天、多くのグローバル企業が取っている戦略だ。
その先にある未来に危険を感じている。
次回は、それについて書こう。
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