青いホクロって?

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青っぽいがホクロがあるんですが?
 という問い合わせがありました。

ホクロには青いものはありませんが、
同じメラニン色素を産生するメラノサイトが、
皮膚真皮中層から皮下組織にまで腫瘍性に増殖したもので、
青色母斑というのがあります。
皮膚の深い部分にメラノサイトが増殖すると皮膚に青みが出てあざになります。これが青色母斑で
青く見えるのはメラニン色素が深い部位にあるために青く見えます。
これは深い海が青く見えるのと同じ理由です。
青色母斑はメラノサイトが増殖しているので硬い性質があります。また顔や背中、手や足によく発生します。
通常のほくろよりも青みの強いほくろが生じたら、青色母斑だと思ってよいでしょう。色は鮮やかな青から黒ずんだ青まで様々です。顔や背中、手足に好発します。








多くは乳幼児期に生じて、直径1cm以下のやや硬い青色~黒青色小隆起になります。
皮膚の表面から半球型に少々隆起しており、表面にカサつきはなくツルっとしています。
扁平な状態のものもあります。







メラニン色素が真皮層を超えて皮下脂肪層にまで達しています。
悪性ではありませんが、メラノサイトが密集していて厚さがあるので、
炭酸ガスレーザーでは傷跡が目立つ可能性があり、
Qルビーレーザーでは複数回の治療になってしまうこと、
まれに細胞増殖型のものもあることから、
切除の上、病理組織診断を行い 診断は青色母斑でした。