スレッドリフトの初期は私はスレッドリフト反対派に属していました。

なぜなら、

1:その当時のスレッドリフトは側頭筋などの筋膜に糸で固定するもので、

  皮膚の固定性も弱く、また糸を刺入する深さも浅かったためか、

  糸によるひきつれが皮膚表面から見える症例を散見したこと。

2:皮膚を引き上げるには点より面のほうが確実なこと。

3:なかには細い糸を200本以上も使用したり、吸収糸だとはいえ、

  過剰な糸の挿入に違和感を覚えたこと。

4:固定、引き上げ力の向上に吸収糸にカップ状のものをつけたり、

  糸を削ってトゲ状の突起をつけたり改善が加えられていました。

  この時点までは無駄なことだという認識でした。

5:この頃から世界中の医療機器メーカーや医師達によって

  さらなる改良が加えられていったのです。

8:糸の周囲のトゲではなく、コブ状の突起物け得ることで、

  糸の強度が上がり、固定性も向上しました。

  糸の周囲に更に細い糸を巻きつけたり、メッシュを纏ったりすることで、

  周囲の組織との親和性を高めています。

9:素材も進化して吸収されながら、脂肪を萎縮させ、

  コラーゲンやエラスチンの生成を高めます。

10:今や世界中でスレッドリフトが行われるようになり、

  材質的にも、技術的にもさらなる進化が加えられることでしょう。

 

 

  したがって、

  スレッドリフト否定派から肯定派へと私の姿勢も変わりました。

  スレッドリフトの刺入部位は脂肪層であるため神経組織などを痛めないこと。

  スレッドの挿入に際しては先の丸い鈍針を使用するため、血管や神経を傷つけないこと、

  ダウンタイムが極端に少なく、安全性も高まったことから、

  今後はスレッドリフトを積極的に導入してゆくことにしました。

  

  問題は持続時間が1年間くらいであることだけど・・・

  スレッドを容易に追加挿入ができるのも大きな利点だといえます。

  

  やっぱり、

  ダウンタイムがほとんどないことや、傷跡がないことが一番の利点じゃあないかな!