最近の寒さに負けそうな
2年ヤナギです。
前回のブログから
どれくらい間隔が空いたでしょうか?
まったく覚えておりません。
その間、牧場研修にも行きました。
競技会にも何度か出ました。
馴致もしています。
競走馬にも乗ってます。
そして何よりも!自分にとって
学生期間で一番の一大イベントがありました!
JRA競馬学校厩務員課程受験!
一次試験は昨年の11月
2次試験は
今年の1月に開催されました。
中央競馬の厩務員のなるために
絶対に突破しなければならない試験、
合格率も低い、狭き門に挑戦してきました。
どのような試験だったのか、軽く書きますね。
試験は、学科、実技、面接があります。
学科は漢字、社会科、競馬一般
漢字3級から準2級レベルの読み、書き、
類義語対義語、四字熟語が出題され、
社会科では最近のニュース、
例えば、最近生まれたパンダが話題になりましたが
そのパンダの名前は何か?とか、
動物関連問題だけではなく
ハガキの値上がりがあったが、
いくらになったか?など、
広い範囲をカバーしなければならな
いニュース問題
他に世界遺産や、作物のことなど
幅のある問題が出題されました。
そして競馬一般!
競馬に興味がある、競馬が好きだ!
その競馬を仕事として磨いていこう!
という人は、
競馬についても把握するため情報は
必須ですよね。
年度代表馬であったり、調教師さんの
名前を答える問題であったり
広い範囲で出ました。学科はこんな感じです。
そして実技(騎乗)は部班で行いました。
競馬では並走や列で運動を行いますが
乗馬では四角い馬場の中で、部班(列)になって
号令に従って図形運動や
運動の移行を行います。
数人1組で、馬に乗り号令に従い
馬を動かしますが、
自分と自分の馬のコントロール
を行いながら前の馬との関係性や号令への対応
手先や足先でのコントロールではなく
座りや騎座の安定や技術が必要になります。
勢いやスピードではなく
バランスやタイミング、馬の伸縮の変化など
馬術の基本がみられる試験でした。
試験では2回馬に乗り、最初は速歩、
3ポイントで駈歩、円運動など行い、
2回目はほぼ2ポイントで駈歩、
円運動といった騎乗試験でした。
騎乗試験が通過すると、面接でした。
当日は、こんな感じであっという間に
過ぎていきましたが
試験に向けての日々は、短いようで
時には、一瞬でも長くも感じました。
今回試験を受けたメンバーは、年末から
試験に向けて、基本馬術をもう一度
いちから先生方に教えていただきました。
研修や学校で競走馬や新馬などで
主に走路でばかり騎乗していると
ついついバランスや座りが
おろそかになってしまうとこがあります。
乗馬での訓練で、基本的な座りや移行
鐙上げなどで騎座の土台を整えて
正しい騎乗姿勢になるように気を付けて訓練しました。
拳の位置、背筋、肘、踵、など
修正するポイントを教えていただきました。
馬術訓練は各自の牧場研修や
学校での競走馬の運動の
合間の期間や時間で行うので
長く、多くはできませんが少ない時間、
期間だからこそ集中して挑めました。
レッスンだけではなく担当馬の運動でも
騎乗姿勢を意識し運動を行いました。
担当馬とは、もちろんレッドラウディー
ファンも多く、自分にとっても兄弟みたいな愛馬。
ラウディーは馬場馬術も障害も
こなすオールラウンダーで、
自分とのコンビで
何回も競技会に出場しています。
ラウディーの運動では障害練習であったり、
フラットワークを行い人も馬もしっかり運動します。
レッスン外の騎乗時間は担当馬の
運動のみなので、
1回の騎乗で少しでも
多くのことをできるように意識して
自分の課題と向き合いました。
自分の課題というのは、
自分では、なかなか気づかず今回の馬術練習で
どんな癖がついているのか。
乗り方だけでなく、物事への向き合い方にも
知ることができました。
常に意識しなければ絶対治らないので
毎騎乗で意識しながら
試験に向けて騎乗しました。
意識して向き合うことで結果は必ずでて
馬も良いか悪いか答えてくれること。
自分も馬も、そして困難だと思える何事も
向き合うことから、
そして知ろうとすることから始まること。
今回の馬術訓練で身に染みて感じました。
また、今回馬術訓練を受ける中で
自分の体や手足が思うように動かず
苛立ったり、
要求されることに対して、突き詰める前に
「無理だ、わからない、できない」
と思ってしまっていて、
それが馬への扶助や対応に出てしまって
先生から精神面での注意を
受けることがありました。
何事にも初めてや困難なことがあって
向き合い始めてすぐ、
結果や変化が出るものではない。
その時、諦める気持ちや、
投げやり、苛立ちの気持ちを
表に出してしまっていたら、
馬にも他人にも伝わるものだ。
馬なら、いつまでたっても理解はできないし
他人なら、そんな相手に責任や
機会を任せようとは思えないだろう。
困難や不慣れなことに出会ったとき
向き合い続け、チャレンジする勇気を
忘れないことで理解や感覚、慣れ、
そして結果が手に入ることが多い。
そして何よりも、向き合って踏んだ
手順や方法が
その先の自分の実力や糧になる
と教わりました。
そこからは、気持ちを新たに
自分の苦手や癖など
眼をそむけたい事や逃げたい事にも
しっかりと向き合えた期間だと思います。
そんな、こんな基本馬術や気持ちの持ち方など
この短い期間でしたが学ぶことができました。
そして1月9日 2次試験を受けてきました。
結果は届いていませんが今の自分なりに
精一杯やりきりました。
試験前に出た自分の課題は試験が
終わっても忘れることなく継続して
これからも日々意識して取り組み続けます!
継続は力なり!
今回はこの辺で終わります。
ありがとうございました。
今日も、馬の仕事に就きたい者が集まる
「馬の学校」
東関東馬事専門学院学生ブログを
ご覧頂きありがとうございました。
□ 馬の学校の先生より
ブログを読まれる方へ □
彼ら、彼女たちは馬の職業を目指す学生です。
将来は厩務員や生産、育成牧場で働く
競馬関係者だったり
競技会や乗馬クラブで活躍する
乗馬インストラクターや馬術競技選手
かもしれません。
馬が大好きなので、観光地やイベント会場で
馬の素晴らしさを沢山の人々に伝える、
馬事振興の現場で活躍する
ホースマンの一人かもしれません。
または学校で引退競走馬たちの
怪我や故障の治療やケアーを
毎日、細かく、携わる中で身に着けた
知識や経験を生かして
養老牧場やグルームとして馬の
お世話をする人になってるかもしれません。
今はまだ、学生で未熟だったり、
進路や行動に迷いがあるかもしれません。
書く物は、つたない文章かもしれませんが
各々の学生がが自分の夢と将来の目標の為に日々
東関東馬事専門学院で活動する中で
今、思い、考え、感じたことを書いています。
まだまだ学生で社会をしらず、幼い考えや、
現実離れな思いもあるかもしれませんが
東関東馬事で馬と、仲間、先輩や後輩
研修先や学校生活の中で出会い
いろいろな活動をする中で
馬の技術、知識だけでなく他人との関わり
も大切な勉強であり経験だと考えております。
沢山の方々とのコミユケーションで磨かれ
日々成長を目指す、若者たちを
応援していただければ幸いです。