風水はどうして風水というの?
という根本的な疑問に答えるには、たいてい葬書(葬経)あたりを引用してくるだろう。
「気は風に乗じて則ち散じ
水に界られ則ち止まる。
古人はこれを聚めて散らしめず
これを行らせて止めをあらしめる。
故にこれを風水という。」
風水がどうのこうの言う者ならば知らぬ者はないあまりにも有名な言葉である。
これは気を中心に説明されたもの。
まったく別のことを考えてみる。
風はどうして吹くのか?
細かい要因は多々あるが子供に説明するようなもっとも重要な要因は空気の温度差による気圧の違いである。
空気の温度はどうして決まるかと言えば、これもざっくり言えば日照による。
非常に乱暴な括りだが、つまり風は太陽の熱エネルギーで吹いているということになる。
では水はどうして流れるのか?
こちらは単純で重力に引っ張られて高い方から低い方に流れていく。当然局所的な異なる要因もあるがざっくり言えばこうなる。
つまり水は大地の重力により流れる。
これをまとめると風は太陽の(熱)エネルギーで、水は地球の(重力という)エネルギーでそれぞれ流れるということになる。
この太陽の熱を天の作用、地球の重力を地の作用と言い換えれば風と水とは天地の力で動いているのだということになる。
重箱の隅をつつくことも大事だが、たまには大所高所からの視点も必要である。
このあたり、物理的に熱エネルギーと重力エネルギーという観点で分析してみると面白い展開ができそうな気もする。
若く有能な皆様、よろしくお願いいたします。