風水、もう一つの説明 | 大石眞行の玄学ライフ

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大石眞行が占いの観点から日常を観察します。

形からその中に内包されるエネルギーを読み取る占術を相術という。

掌を見れば観掌(俗にいう手相)、顔を見れば観面(俗にいう人相)と言えばイメージがつかめるだろう。

大きくは大地にも姿形がある。

盛り上がった場所、くぼんだ場所、平地など様々な形がある。その形を見て大地に内包されるエネルギーを見るのが観山、相地、いわゆる風水(その中でも巒頭)である。

 

八卦の中で地に関連するのが艮と坤であり、艮の正象は山、坤の正象は地である。

 

艮は山なので高さを強調するために側面図になっていると考えるとわかりやすい。

つまり ☶ となる。

山は動かざること山のごとしであるからほぼ動かない。そのかわり山の内包するエネルギーは山の周辺を動くものにより現象化する。

易卦の陰と陽では静が陰、動が陽で表される。

艮の卦の中腹に山に沿って動く陽のエネルギーを加えてみる。

すると ☶ + — = ☴ となる。

これは巽の卦、正象は風である。

 

坤は平地なので上空からの俯瞰図と考えるとわかりやすい。

不動の大地の中央に動く陽のエネルギーを加えてみる。

すると ☷ + - = ☵ となる。

これは坎の卦、正象は水である。

 

易卦の上で大地の2大要素である山と地、これらは自ら動くものではない。

ただそれらの内包するエネルギーは別のパラメーターにより計測される。

山のエネルギーは風で測れる。

地のエネルギーは水で測れる。

 

地相占術を風水という所以。

  quod erat demonstrandum.