三日前から書いている話の続きですが、今日はタンギング周辺のことになるかな?
 
 
▼他の管楽器経験者がオカリナを吹いた時あるある



 
 
▼続・他の管楽器経験者がオカリナ吹いた時あるある



 
 
▼続・続・他の管楽器経験者がオカリナを吹いた時あるある



 
 
 
 
と書いてまいりました。タイトル通り他の管楽器を経験してからオカリナに触っている人にはどこかしら共感してもらえるところがあるんじゃないかなと思います。
 
 
逆にオカリナしか吹いたことが無い人は、他の楽器の感覚ってどんな感じなのかなーと想像しつつ、改めてオカリナの構造を確認してもらえる内容になっております。
 
 
 
 
前回息の強さについて書きましたが、そこと連動する話でもありますが、今回はタンギングについて。
 
 
あらゆる管楽器に取り組むうえで重要なテーマになってくることですよね。
 
 
 
記事のタイトル通り「あるある」でいうと、他の管楽器経験者はオカリナでのタンギングが弱くなってしまいがちです。
 
 
 
もちろん人によりますけどね。
少し慣れてくると今度は強すぎるまま戻らなくなる人とかもいます。
 
 
 
 
オカリナに非常に吹き方が良く似ている管楽器として、リコーダーがあります。
 
 
フルートやトランペットと違って誰でも最初から音が出る笛という点、そしてそういう笛に共通して言える特徴、昨日の記事で書いたような息の強さと音の関係性というあたりが似ています。
 
 
 
ちなみに余談ですがリコーダーの音楽文化では息の強さの変化による音程の変化を、けっこう音楽表現の一部としてガンガン使う、という面白い特徴があります。
 
 
度々僕はオカリナは音量を変化させることができないという説明で、その前提で喋ってますが、そこを逆に無視する奏法ですね。
 
 
無視の仕方にも非常にセンスが必要な所で、人によってはやっぱり音程が悪く聞こえてしまうのですが、本当に素晴らしい演奏は音程が明らかにゆらゆらしているのに音程が悪く聞こえないんです。これは本当に絶妙。そしてやはり無機質になりがちなリコーダーで表情たっぷりに聴かせることができます。
 
 
そういう良い部分はもちろんオカリナでもどんどん取り入れていきたいし、取り入れてはいるのですが、音色の特性的にオカリナの方が自由度は少ないかなと思っています。
 
音程が悪く聞こえてしまうまでの許容量っていうのかな。
 
ここが狭い感じが僕はしていて、リコーダーと同じことをしてしまうとやっぱりちょっと聞こえ方は違うんですよね。
 
 
 
まあこれは僕がオカリナ奏者だからかもしれないし、文化の違いかもしれませんのでまだ何とも言えません。
 
 
 
 
 
余談の方が長くなってますが、ここはもっと掘り下げても良いくらい実は深いテーマなのです…
 
 
話をタンギングに戻しまして、そんな非常に吹き方が似ているリコーダーですが、タンギングに関してはけっこう違うかも、ということが言いたかったのです。
 
 
 
リコーダー奏者じゃなくてもある程度の世代からほとんど全員リコーダーは経験してますよね。
音楽の授業が好きだった人はその時の吹き方がある程度しみついているかもしれません。
 
 
リコーダーの音がきれいに立ち上がるタンギングの強さってオカリナに比べるとけっこう優しめになるんです。
 
この理由は、知ったかぶりで色々書いている僕には正確な説明ができないのですが、リコーダーは縦笛で、オカリナは壺状の笛であるという事が理由になってくると思います。
 
 
 
そんなわけで、リコーダーの吹き方とかを覚えていたり、オカリナがリコーダーと似ていると気づいたり、そんな勘の良い人ほどいざオカリナを吹くとふにゃふにゃした音を吹きがちなんです。
 
 
 
 
これは僕の体感ですが、縦笛の方が息は安定しやすく、道筋みたいなものが感じやすいです。
 
壺状のオカリナは息の安定感が縦笛に比べると不安な感じになります。最終的には楽器に任せてれば大丈夫だよって感覚に持っていけるのですが、そうなるまで自分の体をフィットさせるのが難しく感じる人もいると思います。
 
 
なんでしょう、ヒントが少ない感じ。
 
 
ちなみにこれも余談ですが、細かく言うとオカリナの中にもこの「縦笛度」みたいなものはそれぞれ違いがありまして、音色の変化にもつながってきます。オカリナの作り方次第で変わる重要なポイントでもあります。縦笛度の高い楽器を作れば初心者にも吹きやすくなるけど音色はリコーダー寄りになっていきます。
 
 
 
とまあ、そんなわけでリコーダーに比べるとオカリナの方が音程の変わり幅も大きいし、先ほど書いたように自由度がちょっと違います。
 
 
これは弱点でもあるし、利点でもあるし、要するに個性の違いですね。
 
 
 
 
その辺りの違いが必要なタンギングの強さの違いにも出ているんじゃないかなと思います。
 
 
 
 
タンギングの強さというのは音楽表現に直結するので、本当に無限の可能性があるというのが前提なのですが、その中で「一番普通のタンギング」があると僕は思っています。
 
音楽的に良いとか悪いではなく、物理的に標準だと捉えることができるタンギングですね。
 
 
どういうタンギングかというと、例えば440ヘルツのAの音を伸ばすとして、タンギングしたその瞬間から440ヘルツの音が出るタンギングの強さです。
 
 
オカリナの場合息の強さが音程に直結するので、タンギングのその一瞬でも同じことが言えます。
 
 
 
仮にぴったりその強さで発音することができて、そのまま同じ強さで音を伸ばし続けることができると、オカリナの音は限りなく電子音に近くなります。
 
 
 
最近はご飯が炊けたときに炊飯器が一曲演奏してくれたりしますが、あんな感じの無機質だけど安定感抜群の音ですね。
 
 
 
 
昨日の記事で書いたように息を結構使うオカリナでこの「普通のタンギング」をしようと思うと、やはりこちらもけっこう強めだったりするんですよね。
 
 
 
 
そして一本のオカリナの中でも最低音と最高音だとこの息の強さ、タンギングの強さが全然違います。
 
 
 
最低音最高音の様に離れれば全然違うけど、隣同士の音ではちょっとだけ違います。
 
 
 
 
無限にある選択肢の中から常にベストなタンギングの強さを選択する柔軟性がオカリナの演奏にはとても大事なんですね。
 
 
 
例えばトランペットだったら、その時出す音量とかニュアンスによって色んな強さのタンギングをすると思うのですが、1オクターブの音階を普通に吹いた時にそんなにタンギングの強さが変わっていく感覚はありません。
 
 
 
そのままの感覚でオカリナを吹くと、1オクターブの下の方ではタンギングが強すぎるし、上の方では弱すぎるし、という現象が起きてしまいます。
 
 
これはほぼ全員最初は起こるあるある。
 
そこで耳の良い人は、自分の音にそういう現象が起きたことに気が付いて、音域によってちょうど良いタンギングの強さ、息の強さを身に着けていきます。
 
 
 
 
 
そして先ほど書いたように基本に忠実に吹けば吹くほど電子音のようになってしまうオカリナですが、そのまま電子音をお客様に届けても面白くないですよね。
 
でもどれだけ電子音のように吹けるかというのは、実際の演奏で細かなニュアンスや表現を付けていく上で重要なスキルになってきます。
 
 
 
「一番普通のタンギング」ができると、そこにちょっとしたニュアンスをプラスすることができますからね。
 
音程が悪いとか、くどさとか、えぐみとか、そういうものを出さずに音楽に必要なニュアンスだけをチョイスして音にするのって、もちろん他の楽器でもそうですがオカリナにとって中々繊細で高度なテクニックになるのかもしれません。
 
 
 
 
 
 
本日もざっと書いていきました。明日はそろそろ違うブログを書くと思います。でもこの手の話はまだまだあるのでまたちょこちょこ書くかも。
 
記事のカテゴリー分け、今からでもするべきなのかな…
 
今回みたいに続けて書かないと、どこに何の話が散らばってるのか全然わからなくなってきた。
 
 
僕がわからないんだから、仮に真剣に読んでくださってる方がいたとして、過去の記事も遡りたいなと思ったときに大変ですよね。どうしましょ。
 
 
 
 
  
 
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