こんにちは、
岡田宰治です。


前回は「逆立ちの効用」でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12835384446.html


今回は〃「上下左右への腹圧のかけ方」〃です。


腹圧と姿勢、そして呼吸は関連しており、
バラバラに整えるよりも、
トータルで整えた方が大きなメリットがあります。


・腹圧を意識する


腹圧というのは、
お腹の中に圧をかけることをいいます。


圧をかける方向は二種類あり、
横方向の圧と縦方向の圧があります。


横方向の圧は、
お腹を膨らませたり凹ませたりすることで発生し、
おなかを膨らませると外向きに圧がかかり、
おなかを凹ませると内向きに圧がかかります。


瞬発的なパワーを出すときには、
圧ををかけてお腹を膨らませますが、
起き上がり腹筋運動などでは、
圧をかけてお腹を凹ませて行います。


一方、縦方向の腹圧はというと、
重心を落として踏ん張るときなどは、
下方向に圧をかけますが、
片足立ちなど全身の軸を安定させるときには、
上方向に圧をかけます。


このように、腹圧といっても、
必要な動作や状況によって、
圧をかける方向が変わります。


腹圧をかけるためには、
多くの筋肉や関節が関わっており、
前回紹介したインナーユニットという、
腹圧容器以外にも、
胸郭や骨盤と連動する筋肉が関わっています。


とはいえ、腹圧はいろんな動作や、
腰痛などの不調と密接に関わっているので、
腹圧のコントロールはとても重要です。


たとえば、
腹圧が抜けて起こる不調やトラブルには、
ギックリ腰や寝違えなどの急性症状や、
猫背、巻き肩、スマホ首などの不良姿勢、
これらは腹圧の低下が関わっています。


これらの不調やトラブルを防ぐには、
まず腹圧の存在に意識を向けることが大切です。


そのためには、
姿勢コントロールと呼吸法を使って、
腹圧を整えるのがよいでしょう。


・腹圧の実習法





●まずは、外向きの腹圧をかけてみましょう。


これはブレーシングともいわれる、
パワーや瞬発力を出すときの腹圧です。


1.イスに座った姿勢でよいので、
背もたれにもたれずに座ってください。


2.つぎに背中が丸くならないようにします。


3.息は止めずに吐きながら、
いきむような感じでお腹に力を入れると、
胴回りは大きくなって硬くなります。


4.瞬発系の動作なので、
長くゆっくりではなく短く集中して、
という感じなので腹圧をかけたら脱力します。



●つぎは、内向きの腹圧をかけましょう。


これは、ドローイングともいわれる、
腹筋など体幹屈曲系の運動に使う腹圧です。


1.イスに座った姿勢でよいので、
背もたれにもたれずに座ってください。


2.つぎに背中を伸ばさないようにします。


3.息は止めずに吐きながら骨盤を後傾させ、
やや背中は丸くなる傾向がありますが、
おなかは凹み硬くなります。


4.腹筋運動など、運動終了にて解除します。



●つづいて、下向きの腹圧をかけましょう。


柔道など、重心を下げて行う必要がある、
運動のときにかける腹圧です。


1.イスに座った姿勢でよいので、
背もたれにもたれずに座ってください。


2.つぎに背中を伸ばさないようにします。


3.外向きの腹圧と似ていますが、
重心下げる方向の圧をかけるので、
下腹を固めてかまえるような感じになります。


4.腹筋運動など、運動終了時に解除します。



●最後に、上向きの腹圧をかけてみましょう。


ヨガや若返り筋メソッドなど、
伸ばしながらの運動で使う腹圧のかけ方です。


1.イスに座った姿勢でよいので、
背もたれにもたれずに座ってください。


2.つぎに背中が丸くならないようにします。


3.お腹に力を入れて胸郭を持ち上げますが、
体幹は上方向に伸びるので、
結果としてお腹には内向きの力が働き、
ウエストが細くなるように絞られます。


4.伸張運動など、運動終了にて解除します。



このように、一口に腹圧といっても、
外向き、内向き、下向き、上向きと、
四方向への腹圧のかけ方があります。


運動の現場では、
これらのベクトルの違う腹圧を、
最適に使い分けているというのが実態です。


これらを上手に使いこなすためには、
まずは腹圧を理解することが必要ですが、
使いこなすには「丹田」への意識が欠かせません。



次回は、その丹田に意識をおきながら、
どうしたら腹圧を利用して姿勢を整えられるか。

「腹圧を利用して姿勢を整える」を予定しています。


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