こんにちは、
岡田です。

前回は「ゆるみ腰」による首こり肩こりでした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12379969273.html

ゆるみ腰とは骨盤の仙腸関節がゆるんだ状態をいいますが、
慢性になると肩首こりや内臓にも影響を与えるという内容でした。


(骨盤・股関節タイプの首こり肩こりの原因)
 
・ゆるみ腰&開き腰
・締まり腰&かみこみ腰
・股関節のトラブル


今回は、締まり腰、かみこみ腰について解説します。


(締まり腰とは)


締まり腰とは、
仙腸関節が硬くなっている状態をいいます。



仙腸関節は仙骨と腸骨をつなぐ関節で、
骨盤後ろの左右にある耳ぐらいの大きさの関節です。

この仙腸関節の、
左右または両方が硬くなっている状態と考えてください。


仙腸関節は、
足から股関節に伝わる下からの力を背骨に伝えると同時に、
体重を両側の股関節に分散させる骨格の重要ポイント。

また仙腸関節は股関節とともに、
歩行時に使われ、歩行の質を決める中心的な関節で、
一歩一歩、緩んだり締まったりのリズムを繰り返しています。


 
左右の仙腸関節は、
歩行と連動して自動的に緩み締まりしますが、
締まる方に偏った状態が「締まり腰」です。
 
これは、反り腰と呼ばれているものとも相通じます。

しかし、「かみ込み腰」となると話は一変します。


(かみこみ腰とは)


「かみこみ腰」とは仙腸関節のネジが締まりすぎて、
うまくコントロールできなくなった状態。


かみこみ側の仙腸関節が正常に動かなくなった状態です。



かみこみ腰も、締まり腰といえなくはないのですが、
決定的に違うのはその原因です。


締まり腰は姿勢の偏りによって発生するのに対し、
かみこみ腰はケガによって発生することです。


では、どんな時「かみこみ腰」になるのでしょうか。


代表的なものは、しりもち外傷です。

たとえば、お風呂場でイスが滑ってしりもちをついた場合、
しゃがんだ姿勢から、後ろに転倒した場合、
階段を降りていて足が滑りドンドンドンとお尻をぶつけた場合など、

こんなケースは確実に「かみこみ腰」となります。

打撲箇所の程度は軽かったとしても、
よほどクッションの良い床でない限り「かみこみ腰」が発生します。
 

その他、「かみこみ腰」になる場合は、

しゃがんだ姿勢から強引に荷物を持ち上げようとした場合、
無理な姿勢や負荷でスクワットをした場合、
激しいスポーツ中などに発生します。


 
一度「かみこみ腰」が発生すると、
片方の仙腸関節の機能が著しく低下するので、
ゆがみの発生とともに様々な症状が発生します。

もうひとつ注意すべき点は、
症状を自覚するまでに、
ケガから最低1週間ぐらいのタイムラグが発生することです。

このタイムラグによって、
ケガと症状の因果関係が分かりにくくなってしまいます。


これによって、ケガと症状が結びつかずに、
違う原因による痛みと勘違いしてしまうのです。


つぎに「かみこみ腰」の具体的な症状です。


骨盤から上と下に様々な症状が発生しますが、
まず、骨盤から下の症状からいきましょう。


一番多いのは、かみこみ腰側の足のしびれです。

本当は痛みなのですが、しびれたような感じがします。
座骨神経痛と似た症状の場合もありますが、
すねの痛みとして現れることもあります。

次に多いのは、腰痛です。

このタイプの腰痛の特徴は、
立ち姿勢から前にはかがめるが後ろに反らすと痛む、
こんな痛みを伴う症状で激痛のケースも多いです。

同じく、首こり肩こりも多いです。

首の付け根あたりが締め付けられるような感じ、
または、肩甲骨の内側から首までのこわばり感が現れます。

もとから、首こり肩こりがある場合は、
何の原因もないのに一気に悪化したような感じがします。


 
「締まり腰」は「かみこみ腰」の前段階と考えていた時期もありますが、
違うものとして捉えた方がわかりやすいでしょう。


まとめると、

不自然な姿勢を原因として
骨盤に内蔵されている可動ネジが締まりすぎの状態が「締まり腰」

これは整体歩行で直せます。


打撲や捻挫などのケガによって、
一瞬でネジ山が切れて動かなくなった状態が「かみこみ腰」

これは潤滑整復術で直せます。


まだ、一般的な常識にはなっていませんが、
体の変調の原因を知るための参考になるかと思います。


解消法はまた別の機会に説明しますね。


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