R5/9/10 飯豊山、ダイグラ尾根へ!
例によって今回も準備が遅くなってしまった。なんとか4時間ほど眠れただろうか。。。3:40起床4:00出発です。登山口までは2時間ほどでつきそうなので案外近いほうか。川入よりも近い気がします途中、道の駅おぐにでトイレ休憩。数日前から右足の甲にやや痛みがあり、まだ残っていた。ほんと無理はしないでいこう。小国町山麓へ入るとガスが上がり、青空が広がってきた。うおー晴れたね。そして、あたりの山々の高いことよ。登山口近くの飯豊山荘の表示が見えてきた。右へ行くと熊祭りで来た飯豊梅花皮荘がある。俺の苦手な沢沿いを登っていく。ゲゲゲってなったが、リスがあらわれ気持ちを和ませてくれた。おや!これは、熊の糞だろうか。。。それっぽい気がするが、小石のようでもある。何だろな。気になるが、分析している暇はない。俺は今日、ダイグラ尾根を登りに来たんだ!先を急いでいるんだ!とか、言いながら写真撮影したもんでなかなか登山口につかない。あの尾根は丸森か梶川尾根っぽいな。6:05 登山口に到着。20℃。暑くはないが、やや湿度があった。この後、後続に一人の男性がやってきて今日の予定や水場などの情報交換を行った。この男性にはあとで俺は助けられることになり、山頂を共にする良いご縁となるのであった。6:30 通行止めのゲートだ。ネットでしか見たことないスタート地点にようやくたどりついた。念願のダイグラ尾根。俺にも登り切れるかという少しの不安とワクワクを抱えて出発です。渓谷沿い。しばらく林道を歩いていく。やがて石転び沢との分岐に出る。いつかは、俺もこの石転び沢にも挑戦したいので寄り道していくことにした。(急いでたんと違うんかい)温身平。ぬくみだいら。通称 温水さんて呼ぶことにしようかね。恐怖心がいくらか和らぐ気がするよ。みんなも使ってみてくれよな。そんな温身平から飯豊のお山が眺めることができる。石転び沢アタックは、上級者と行くことが推奨されているので、俺が挑戦することになるのは、まだだいぶ先になると思います。一緒に行ってくれる上級者のあてがないのであるからね。さて先を急ごう。笑わしは急いでおるんじゃ。7:10 ようやくダイグラ尾根を表示する標柱があらわれた。一気にテンションが上がります!!しばらく進むとさらにそれは飛び込んできた。桧山沢吊り橋。ダイグラ尾根コースの玄関口である。冬季は撤去されるので通行不可となるそうです。山猫屋、桧山沢吊り橋に立つ!この時、山猫屋はガンダムの1話、「ガンダム大地に立つ」を思い出したという。年齢バレるな。さあ、行くぜ!ずいぶん遅くなったけど、いよいよ俺の真夏の大冒険の始まりだ!(ほんとは東京五輪の時に使いたかったんだよねー。古)橋を渡るとさっそくに尾根の登りにとりついた。右足甲がやや痛むが、登山靴でホールドされているのでなんとか大丈夫そうだ。いきなり急登かい!なんだかんだ連峰系は、いきなり急登が多い。ここで飛ばしてバテテはいけない。体が慣れるまでは無理は禁物。そして、写真も撮りすぎてはいけない。過去の教訓、「前座の山ではしゃがない」である。とか思っていたら、膝サポーターを家に忘れてきてしまったことに気づいた。やってしまったぁ。過去の教訓…。生かし切れてないや…。無理せず、慎重に登っていこう。今回は相棒がいないからな。そんなことを考えながら登っていたところで、熊との遭遇だったのだ。。。。。。。。。。。。。。。落ち着いていこう。暑さに負けないようチャージ。しばらく固形の行動食が受け付けなかったのでゼリーを補給。長坂清水。水量は微妙らしいのでやめておこう。水は3リットル持ってきたし、体力温存です。大福チャージようやく食べれそうだ。このルートはてっきり、友人クリケットと挑戦するものとばかり思ってたが、結局一人だったなぁ。同僚Yさんもしつこく誘ったけど、てんでダメだった。ネットで相手を探そうかと思ったけど、体力や性格に開きがあっては逆に疲れるだけだ。なかなか思うようにはいかないよね。地味な登りはまだ続く。当初の予定であれば、仮想ダイグラ尾根として瀧山を3往復、4往復してから挑戦する予定だった。2往復すらせずに挑戦となった。9:40 休場の峰だったかな。ちょっとだけ、視界が開けた。女性3人組と遭遇。情報交換を行う。後で分かるがヤマップされてたみたい。早く分かればもっと仲良くなれてたかもね。まだまだ先は長い。そして、この先登り返しだ。まだまだ序の口だってのは分かっている。登って下るパターンだ!ガスが切れ渓谷が見えた。石転び沢か?とこの時思ったが位置的に違うと下山後に気づいた。10:40 千本峰。休憩です。熊さんの行動食を見ながら俺も行動食を補給しよう。ここで、ダイグラ尾根を下ってきた登山者とスライド。「この先に大きな岩場がある。スリングあったほうがいいですよ」と助言を頂く。マジか、そんなの持ってないぞ俺。しばらく下っていくとその岩場があった。まじかぁ、スリングもってねーぞ。。。と思ったが、なくとも大丈夫だった。ここから、また下り。根っこ、岩場を気を付けて降りていく。降りたところで、通ってきた道を振り返ると!なかなかの岩場じゃないか!驚ガスで気づかなかった。そして、また下って登りだ。なるほど、こういうのが多いのだなと。両方の太ももに疲労がたまってきたようで、つり始めてきた。水分、塩分補給し腰を下ろす。すると!ゲイターが右と左逆に着用していることに気づいた!そして、前と後ろも逆じゃないか!やっぱり山のブランクはダメだなぁと思ったよ。またまた大福チャージ。バテないように、そして積極的に行動食を食べ荷物を軽くしようという狙いもあった。ここで、登山口で一緒になった男性に追いつかれた。足がつり始めたことを伝えると、「だましだまし登っていくしかない」と助言を頂いた。しばし談笑していると、この方ユーチューブをやってる人でした。見たことないけど同僚Yさんによく聞いてた人でした。ほどほどさんて方です。記念に撮影させてもらいました。心地良いYouTubeです。良かったらのぞいて見てください。ガスで見えないけど、どうやらまた登り返しだ。だましだまし、登っていく。足の疲労を考え、水分と塩分を摂取。塩分タブレットを舐め始めると、つりは軽減していくのが分かった。なのでけっこう塩分タブレット舐めた気がします。明日の分も残しておかないとなのに。。。しばらく男性の前を歩いていたが、またもや太ももがつり始めた。だましだまし登っていく。登山道の余裕があるとこで、たまらず休憩をとることにした。休憩すれば多分復活できる。俺は鳥海山BCでもよくつり、そうやって対処はできていた。男性には先に行ってもらおう。足がまたつり始めたことを伝えると..,「薬は持ってますか?」となんと!一本譲ってくれました。男性もすでに2本飲まれたそうで(1日2本までOKなやつだとか)「つってしまう前に飲んだほうが良いよ」と教えて頂きました。そして、残り2本のうちの一本を分けてくれたのです。大変申し訳ありません。テントかついで2泊3日の工程とも言ってました。「焦って登ることはない。ゆっくり山頂につけばいいんだから」と。とてもやさしいあたたかい山の先輩に会えました。お言葉に甘え、薬を内服。どっしり座って、行動食を取り休憩することにしました。水と生ドーナツパン。膝の上で撮影したら、女子っぽくなった。笑薬が効いたか、ずいぶん歩きは楽になった。復活です。俺も今後は準備しておかないとな。13:15 そして、いつの間にか宝秣山を通り過ぎていた。山頂まではまだまだ遠い。トリカブトが咲いている。さっき薬を飲んですぐに毒の花とは、薬と毒。何かメッセージ性があるのかなと。。。繊細さんは考えていましたよ。宝秣山を越えると、この先岩稜帯があるようだ。ガスで全容がつかめないが、岩稜帯に近づいてきたのを確信。けっこう傾斜があるな。岩稜。ここだけ、手でどこをつかむのか、足を引っかけるかちょっと時間がかかったとこだ。滑ったらちとあぶないとこ。下山の時も気をつけないとな。この時はまだ、ダイグラの下りを考えていたので、下りをイメージしながら登ってました。気をつけなきゃいけないとこは、やはり数か所ありました。下りの写真は下りで撮ろうと思っていたので、撮影しなかった。両側切れ落ちてそうな岩場。視界が見えなくて、高度感も感じず、助かってるとこもあったと思う。でもまあ、気を付けていけば大丈夫だ。雨が降った時とかはやめておこう。ガスの向こうに山影。また下らせて登らせるパターンだな!この後、また下る。知ってたよ。下った先で、一瞬ガスが晴れる。うおぉ、かっこいいけど。。。今からあれを上り返すのかぁ。やっぱりな。ガスで視界が悪く、あれを登り返すのか。。。ってのが少なかったのは、おそらく精神的に助かってたと思った。持ってきた約3リットルの水分はけっこう、2.4リットルくらいまで飲んでしまいました。計算しながら飲んでいくことにしました。いざとなればビール350が2つあるけど、水分ちょっとギリギリだったなぁ。おそらく最後の登り。御前坂だ。足は復活したとは言え、完全復活ではない。まだ疲労はあり、また攣ってもおかしくない。ゆっくり登るしかないのだ。男性の言葉が脳内で繰り返される。急ぐ必要はないのだ。上を見上げるとつらくなるのでとりあえずは、ゆっくり足元を見て登っていく作戦に切り替えた。今から千歳山を登るのだと思うと少し気が楽になった。笑振り返ると登ってきた尾根が一部見えている。おぉぉ。傾斜も少しずつ落ち着き、余裕が出てきた。青空が垣間見え、景色も復活。登ってきた尾根を振り返る。おぉ、あそこを登ってきたのかぁ。感慨深い。最初から景色見たかったけど、それはそれでヤバそうだったかも。向こうの尾根か見える。先頭の男性にだいぶ追いついた。山頂へはほぼ同時にたどり着いた。山を定期的に登ってなかったけど、走ってたから大丈夫かと思っていたけど。男性の登山の体力、経験、総合的にまだまだだなと痛感しました。それでもダイグラ尾根登りきったぜー!やったぜー!15:17 飯豊山頂です!6:30 通行止めゲートをスタートしたので、8時間45分かかりました。長い!いやあ、過去最長の登りでした。コースタイムだと10時間10分なので、始めてにしては頑張ったほうだ。楽しみにしていた景色と言えば、さっき晴れたのにガスってしまった。さきほどの男性と山頂の景色を楽しみ、共有しました。カンパイ!登ってきたダイグラ尾根にもカンパイ!白いザックの男性は、本山小屋を越えテント泊するとのことでここで別れました。ありがとうございます。どうぞ気をつけて。当初、私も本山小屋へ泊まる予定でしたが、水場がポタポタレベル、時間がかかると聞き、尾西避難小屋泊へ計画変更するのでした。※長くなったので、つづきます。