今回の飯豊ソロアタックをするにあたって、妻からいくつか条件が言い渡された。

①危ないことはしない。
②無理はしない
③熊の写真を撮りに行かない。追わない。

である。
なんだよ。いつもやってることじゃないか。
③にしても別に熊を追いかけているわけでもない。過去の熊との遭遇(3回)に関しても安全(距離・環境)を確認した上で撮影しているんだけど。

と説明するけど、伝わらない。

「普通の人は、熊と遭遇したら写真なんかとらない!
 安全なところに逃げるんだよ!」


そんなわけで。。。
一悶着あって条件付きでのソロが許されたわけで。


俺だって熊は怖いので、熊鈴を鳴らし登ってゆきます。

桧山沢吊り橋を越えて


さっそく急登が始まる。

ハァハァと息が上がる。


バテないようにそれだけを意識して登ってゆく。

ハァハァ。


右方向より、ガサガサと草木の揺れる音がした。

ん!

それほど、大きな音ではない。


音のする方向へ目を向けると、

なんと!がいたのである!

今、私が登っているところは、尾根になる。熊はやや尾根下方向に位置していた。15~20メートルほどか。近距離ではない。

さすが飯豊山だなと思わずにはいられない。


息を殺していたが、とっさに俺の熊鈴がなった。

すると熊鈴に気づいたか、熊は気づいて逃げて行きました


あのあたり。

(写真は後から撮ってます)


ここだ。


こんな感じ。

※イメージです。


熊との遭遇にドキドキしていると、

気味の悪い生き物が二匹いてビビった。


マムシじゃねーか。おい!

熊との遭遇にマムシがたたみかけてきた。

びっくりしたじゃないか!


しばらくして、感じたことは、
熊鈴鳴らし登っていたけど、熊には気づかれなかったこと。熊鈴の効果について疑問視してる人もいるよね。俺もちょっとそう思いました。
ただ熊鈴が聞こえて熊が退散したのも事実だってことですね。


そして、もう一つの確信。

私は自分でも野生動物との遭遇率は多いと思っています。まぁ、野生動物を探してるってのも勿論ある。
一般の人に比べて、『熊とか野生動物がいるかもしれない』って感覚を研ぎ澄ましてると思うのです。
これも多分ですが、他の人だったら気づかなかったところを気づけてるのだと思います。
ハンターハンターでいうところの「円」を広く広げてるイメージ。

まあ推測だけどね。
一理はあると思うのです。

それって、警戒心が強いってことでもあると思うんだよなぁ。カミさんに誤解されないように言語化しておかないと。


この後、始まるダイグラ尾根登り。
熊との遭遇の残像が頭から離れませんでした。