投資家向けのカカクコムの企業研究会に参加した。
家に戻ってきて、久しぶりにTOPページを見たらカテゴリ
がたくさんあった。
カカクコムといえば、PCや家電、デジタル製品という、
いわゆる耐久消費財の比較をしているサイトというイメージだけど、
保険、中古車、ペットというカテゴリもあって、なんだかにぎわっている
ように見える。
むかしは、こういったポータルサイトのようなものを運営している
会社がどうやって、売上と利益を出しているのだろうと
不思議に思っていた。
実際、カカクコムの場合は、
ユーザがPC等の製品を購入したときにカカクコムに支払われる
アフィリエイトフィーの5%や、カカクコムからのリンク先の他店舗
への送客単価15円、といった、顧客を他社へ流すことで
得られるフィーが中心となっていて、こういった細かい金額の積み重ねで、
主な売上が作られているようだ。
また、出店店舗数とか、PVとか会員数とかの情報を使えば、より
数値も出すことが算出することができる。たとえば一店舗あたり
524クリックベース/日の送客があるんだなあ、とか。
一店舗あたりカカクコムに支払う金額は、78600円/月 発生するなあとか。
もし、一送客に占めるCVRが0.5%として2.5件。月75件で単価2万円
の原価6割と仮定すると、600,000万の粗利。それで78600円をどう見るか、
という評価になっていく。
こんな感じでビジネスモデルを評価していくことになる。
携帯サイトのビジネスとまったく同じだ。WEBと携帯のプレイヤーは
切り離されているけど、きっと携帯がWEBを真似たのだろう。
以前、WBSかなにかの番組で、カカクコムの保険のカテゴリから、
保険の資料を一括請求した人に、カカクコムの人が、電話営業を
している場面をみたことがある。カカクコムはフラットという位置づけなので、
顧客思考にたてるのだ、とかいう話だった。
病院の医師、人間ドッグ、動物病院、家具、新車、車のパーツ。
比較一覧と、絞り込まれた製品のコミュニティ、こういった案が会場内で
話にのぼった。比較という切り口で、ユーザにとってあったら便利で、
事業として成り立ちそうなカテゴリを考える人たちが100人の社員の中で、
40人いるらしい。40人って大きい。
長期的に活躍しそうな会社だなあと思ったのと同時に、携帯分野に
本格参入してきたらとても脅威だ。と思った。