明日への轍 -20ページ目

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

今日は先週に続いて、術後一年となる事から大腸内視鏡検査を受けます。
今回も、例の下剤(ニフレック)を飲みます。
朝6時から一時間かけて半分(1L)を飲んだところで便意が・・・。
最後まで飲めと言う注意書きではあるが、どうにもこうにも全部は飲めない。
それに前日も殆ど固形物を取っていないので、直ぐに水のような便となりそれ以上は必要ないかと判断しました。
それにしても、このニフレック。飲みにくい。
冷蔵庫で冷やして何とか四分の三程は飲んだが、匂いに咽てしまって断念しました。
代わりに烏龍茶を何倍か飲んでいます。


昨年4月10日の記事から久しぶりのブログ更新です。
手術から一年と一ヶ月程経ちました。経過はすこぶる順調です。

でも、最近は酒量もだいぶ抑えてきています。
以前のように一升瓶の焼酎を纏め買いして飲むような事はなくなりました。
代わりにビールを2~3本飲んで居たのですが、どうも尿検査で糖が出ていると言われましたので、糖分カットの第三のビール等を飲むようになりました。

本来は夕方のビール(しかもスーパードライ)が楽しみでしたので、第三のビールなんて邪道だと飲まなかったのですが、流石に糖尿病にはなりたくないので自重しています。
いつまでも若くはないですからね。 健康が第一。
それに慣れれば第三のビールでも充分満足できるようになりました。 もろい拘りでしたね。

来週には内視鏡検査も予定しています。
多少不安もありますが、検査は大事ですからね。
今日は、二週間ぶりの診察

前回に肝臓の数値が悪かったことから、酒量を抑えていた。
焼酎を控えて最初のビールだけにして二週間。
勿論、職場での呑み会も一切なし。
居酒屋なんかで一杯やってしまうと、誘惑に勝てなくてつい飲んでしまう。
それも大分酔っ払って、翌日は二日酔いなんていつもの事。
そんな機会から逃げて過ごした二週間だった。
これで結果が良ければ、原因がはっきりして対策も立て易い。

結果的には、数値が基準値に戻ったようだ。
医者からも、急速に戻りましたね。何かされたんですかと聞かれた。
勿論、酒を控えましたと回答。
やはりねと医者も納得。
しばらくは最初のビールだけで、焼酎は控えるようにしよう。

さて、予定だと次回は三週間後の金曜日なのだが、それだと5月1日で、丁度連休中になる。
出掛ける予定を立てているので先生に予定変更を依頼。
一週間延ばして貰って次回は5月8日の金曜日の予定。
今回も抗がん剤の治療を続けるための医者の診断であった。
毎回、血液検査をしてその結果は良好であったので安心していた。
しかし、今回は違った。
退院して暫くして、以前のように晩酌を再開していたのである。

最初のビールの旨さは、やめられない。
これは酒を飲み始めてからずっとである。

その後は焼酎の水割りを飲みながら摘みを食べて1~2時間程のみ続けるのであるが、この焼酎はおよそ2~3合ほどになろうか。
時には大分濃い水割りになってしまうのである。

以前から肝臓に関する数値は高かったが、今回の入院で酒を止めた事もありすっかり正常値に戻ったはずである。
それに安心していた。
また、飲み始めていたのである。

しかしながら、数値は正直だった。

AST(GOT)は 53 (基準値13-30)  H
ALT(GPT)は 52 (基準値10-42) H
γ-GTP は72 (基準値13-64) H

と全て基準値を越える数値で「H」のマークが並んでいた。

医者:「肝臓の数値が良くないですね。」
私: 「酒を飲んでいるのが原因でしょうか」
医者:「そうかもしれませんね。これ以上数値が悪い状態が続けば、抗がん剤を続けられなく 
    りますから、暫く酒は控えて下さい。」
私: 「はい・・・・・。」

それでも、自分流に最初のビールだけはやめられない。
でも、濃くなる焼酎は止めた。

二週間したら、また血液検査と診察がある。
その時にどんな結果になるか。


退院してから三回目の外来診療である。
抗がん剤を飲み始めて二週間目でもあり、副作用の有無を含めた問診であった。

副作用は、殆ど感じていない。
発疹も抗がん剤を飲み始めた初日に感じた以降は、今日までない。
もっとも、通勤時や日中でも頻便である。
これが副作用なのかどうかは判らない。

主治医に頻便であることを告げても、それは便を溜める器官である直腸を切っていますからね。と副作用ではないように説明されている。

外来診療では、毎回採血をして検査結果も説明されている。
今回は、癌腫瘍マーカーについての説明もあった。

「癌胎児性抗原(CEA)」 結果 0.9  基準値 0.0 - 5.0 (ng/ml)

CEAは胎児の消化器細胞だけにあるタンパクの一種ですが、がん細胞が増殖している組織内からもつくり出されます。消化器系がんのスクリーニング検査として広く用いられ、また、がん治療後の経過観察、再発や転移の早期発見にも重要です。(腫瘍マーカー.com より)

これ以外にもCA19-9(消化器がん、とくに膵臓がんの診断に有効)などの腫瘍マーカーも確認するようだ。

また、肝臓のAST(GOT)、ALT(GPT)、腎臓の尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cra)
推算糸球体濾過率(eGFR) なども数値を確認して異常がないかを確認する必要があるとの事。
幸いにも、これらの数値は基準値の範囲内であり安心した。

自分は、お酒が好きで以前は相当量を飲んでいたので、肝臓が心配だった。
勿論、肝臓に関する数値は基準値を常に超えて居た。
今回の入院・手術を機会に禁酒したところ忽ちに肝臓に関する数値が基準値に戻った。

それで、そのまま禁酒すれば良いのに、性懲りもなく少しずつだが、飲んでいるのである。
当然、これらの数値が気になるものだが、有難いことに基準値のままであった。
主治医も節度を持って飲むのであれば、それと必ず休肝日を設けることを指示された。

お酒は楽しく、美味しく飲みたいものだ。