2018.12.2 入院7日目 採血のみの日曜日 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

今日は、前日の土曜日程は天気は良くなかった。

雨の予報はないし、出来れば出かけたかったが、採血だけは予定があった。

午後にはまた外出しようと思ったが、結局は採血が午後になり、出かけることは無かった。

暇な日曜日であった。

 

今のところ、気になる副作用はほとんどない。

痛み止めのロキソプロフェンを日に三度飲んでいることもあり痛みをあまり感じていない。

痛み止めを何度も飲むことに抵抗があった。

飲みすぎると、そのうち効果を感じられなくなっ7て、更に強い痛み止めを要求するようになるような気がした。

しかし、そんな思いに対して医師は「無用な心配であり、痛いのに服用を控えても何も良いことは 

く、無駄な事」と説明された。

薬に対する耐性ができて効果が無くなるのではないかという不安を一蹴された。

医師の説明を信用して、日に三回の服用を開始した。

 

一方で、回診の時に聞いてみた。

私:「副作用等は現在のところまるで感じていないが、却って抗がん剤がまるで効いてないんじゃないかと不安に思っている。」

医師:「何らかの症状がないから、まるで効果がないのではと思う人は多いです。でも、免疫に作用する今回のような薬は従来とは別物と考えたほうがいいと思っています。それに急激な副作用の期間は過ぎたかもしれませんが、多少間隔があいて発生する副作用も十分考えられますので、従来と同様に注視しています。」 と説明された。

 

冷静に考えれば、治験であり確実に効果があるはずと保証されたものではない。

にもかかわらず、効果があると言う前提を勝手に作り、それが、それが実感できないと勝手に不安に思っている。

期待は膨らむ一方だ。

 

治験の前には、投与する抗がん剤のない不安な日々だった。

それから考えれば、治験とは言え、こうして可能性のある抗がん剤を投与して貰っているだけありがたいと思わなければならない。

人間は、欲張りなものだ。