2018.7.22 現在の抗がん剤治療 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

前回から半年近くもブログを書いていなかった。理由は特に思い当たらないが、何となく億劫になっていた。
でも、自分の記録であるから、出来る限り書いていこう。

抗がん剤治療は、点滴による治療から経口薬による抗がん剤治療になった。原因は、肺炎の危険性があると指摘されたからである。
CTの画像が何となくであるが、白っぽいものに変化しているとI医師から言われた。
自分には判らないような変化であるが、医師から見ればそうなのであろう。
薬剤性肺炎になれば呼吸器を付けた状態になる事も有り、重大なリスクであると説明された。

それを避けるために経口薬の抗がん剤が開発されたと言う事である。但し、やはりその効果は以前の点滴の抗がん剤に比べて低いと言う事でもある。それでも、肺炎になるリスクを考えると此方を選んだ方が良い。また、医師としてそれしか選択できないようである。

最初はロンサーフという経口薬だった。
これを二週間飲んで一週間旧薬する1クールを二回行った。副作用としては、顔に多少の赤っぽい斑点と血液検査で血小板の減少が見られた。
でも、CTを再度撮ってみて、あまり効果がないと判断された。

次に現在のスチバーガである。
この薬は副作用として手足症候群(特に足の圧力が掛かる部分が痛くなる)があった。
三週間目にこの症状が出た。最初は痛くても最後まで飲み続けようと飲み切った。症状は最悪だった。

歩くのが困難な程に痛みが強かった。トイレに行くにも痛くて何かに捕まらなくては歩けない状態になった。

会社を四日休んだ。そして一週間後に回復した。

 

二回目が始まった。今度は十日飲んで症状が出た。今回はこの段階で薬を止めて医師に相談した。

医師は、薬効を確認できないので、後一週間位飲んでそれからCTを撮ってから判断したいと説明された。

薬を止めて四日後の夜に別の副作用が出た。肝臓に炎症を起こす副作用である。

腹痛(肝臓なのであろう)がして、夜寝られない、寝返りも打てない。この症状が一晩中続く。キリキリ痛む状況ではないが、重くずっしりした状態が長く続く。尿も濃い黄色状態である。

余りの状態であったことから木曜日であったが、病院に電話してI医師に連絡して診察してもらった。 

CTも同時に撮った。自分の体がどうなっているのか心配になるほどだった。

 

結果的に原因は、副作用による、肝臓の炎症。

血液検査の結果、肝臓の数値が通常の10倍から20倍になっていた。

尿検査の結果も最悪だった。

医師からは、肝臓が弱っているが、安静にするしかないと言われた。入院するか自宅で安静にしているかと聞かれ、自宅で静養した。

五日後に再度診察を受けた。血液検査の結果は、γ-GTP以外は、通常の数値に戻っていた。

また、癌マーカーの数値も良好だった。更にCT検査の結果、肝臓の癌は、抗がん剤の効果が見え始めて来ていると言われた。

つまり、スチバーガは副作用はあるが、治療の効果もあるようだ。

これは、いままでの抗がん剤ではなかった程の目に見える効果であり、嬉しかった。

でも、副作用の手足症候群と肝臓の炎症による腹痛は辛いものだ。だが、これを何とか我慢出来れば癌の治療に光が見えてくるような気もする。