2016.6.11 ICUから一般病棟へ | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

午前11時頃に一般病棟へ移ると言われた。
自分で歩けると思っているが、病院側の立場からはそうはいかない。
車椅子に乗ってお供のスタンドに足を乗せてタオルで引っ張りながら押してもらった。

五階の南側である。
二人部屋であるが、こちら側はdocomoの電波も入るし、テレビのワンセグも見ることができる。
建物の内側にある病室は電波が届きにくいらしいが、今回の病室は受信状況は良好だ。

午後四時ごろにラウンジでしばらく椅子に座っていたら呼吸が荒くなった。
そして次第に眩暈がしてきて、目の前が真っ白になってきて冷や汗が出てきた。
明らかにおかしい。

これはまずいと思ってゆっくりと病室に戻った。
しばらくすると呼吸も普通になり気分も治まってきた。
念のためにナースコールをして状況を説明し。た。

昨日の手術であるからその影響であろうと言われた。
今までにこんな症状はなかったので、肺の手術特有なのか判らない。

その後、夕食を食べて七時頃に再度ラウンジに来て見たが、別段、以前のような症状は出なかった。
母親にスカイプで顔を見ながら電話した。

昼間に寝たことも有るかも知れないが、今日の夜は眠れなかった。
九時の消灯後もなかなか眠れず、やった寝たかなと思ったところで目が覚めた。
まだ十二時だった。
それからラジオを聞きながら一時過ぎても眠れず、仕方がないのでラウンジでネットをしながら二時過ぎまで起きていた。
その後もうつらうつらしていた。
麻酔がすでに切れているように感じた。
傷の部分が痛んだ。寝返るを打つたびに響いた。結構つらかった。