2016.5.8 手術後六日目(暇な日曜日) | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

明日、月曜日に退院が決まって、今日は天気の良い日曜日だ。
もう既に身体に付けた器具類等はないし、検査等も無くなった。
気持ち的には病院に居る必要はない。傷口あたりがやはりまだ痛むだけである。

突然にしゃっくりや咳をするとやはり今でも痛い。これが治まるのは大分かかるのだろうか。
これが従来の肝臓がん手術のように逆L型に20~30センチ切る場合を考えると想像するだけで辛そう。
自分はせいぜい5センチの傷でこれだから。

痛みに関しては、特に手術時にかけた強力な麻酔が切れた日が最悪だったと書いたが、それがより大きく長く続くのであろうか。
痛みが強いと暗くネガティブになる。誰にも会いたくないし不機嫌になる。
それでも人間は忘れてしまうものだな。 それで良いんだけれども。



今日は、退院前日ですべきことも特にないから、自由に出かけたくなった。
当初は好きな寄席で落語でも聞きに行こうかと考えたが、天気の良い日曜日で混雑する事を考えて止めた。

その代わりに病院の周りを散策した。
天神様に次の手術の無事をお願いした。池の周りを散歩しながら病院の建物を眺めた。
駅を通り高架下のバイク屋を眺めて歩いた。近くの神社で祭礼があり神輿が出ていた。
この神社でも次の手術の無事をお願いした。

夕方5時近くまで歩いた。
歩きながら思ったのは、頭で考えているほどには、自分の身体は元に戻っていないと言う事だ。
病院を出てすぐにそれは感じた。これはやはりリハビリは必要だなと。

退院後、3週間程度は自宅での療養が必要と診断書に書いてもらうつもりだ。
前回の大腸がん手術もそれ位の期間が必要だった。しかも、今回はその後に次の手術を控えている。
体力を回復して望まねばならない。