検査入院二日目 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

検査入院二日目

昨夜は良く眠れた。
病院の消灯は早くて9時には電気が消される。
最近は、自宅でもその位の時間で寝ることはあるので苦にならない。爺になったってことかな。

それでも、2時位には目が覚めてトイレに行くのが習慣となっている。
これはやはり病院でも同じだった。

8時から朝食。やはり普通食だったが今日はパンだった。
朝食をしっかり食べるのも久しぶり。
ここ二ヶ月ほどは野菜ジュースとブルガリアヨーグルトだったっけ。

朝から採血があった。
今日はこれと生理機能検査(呼吸機能)らしい。
検査室へ行って説明を受ける。所謂肺活量検査だった。

中学か高校生位の時に受けた記憶がある。
思い切り息を吸い込んでは吐く。
平均より大分肺活量が多いと言われたような記憶がある。
これも肺が正常に動いているかの検査なんだろう。

喫煙の有無を何度も聞かれた。
やはり肺に転移しているかどうかの検査の一部なんだろう。
煙草は二十歳の頃、大学で少々吸っていた事がある。一日ほんの二・三本だけ。
コーヒーを飲んだ時と食後は美味しかった様な気がする。
でも、正直言って煙草を吸わないと我慢できないとか、イライラするとかは、全くなかった。
いや、そうなる前に止めてしまったのかもしれない。

今、こうなって見て思うのは、煙草は止めておいてよかったなと言うこと。
叔父さんは肺癌だった。
死ぬ一週間ほど前に病院で見た叔父さんは酸素マスクをつけた状態で苦しそうに息をしていた。
肺癌は見るのもつらい。苦しそうで見ていられない。
直接に原因だと証明されているわけではないだろうが、関係ないとはとても思えない。